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06月16日-05号

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  1. 佐久市議会 1989-06-16
    06月16日-05号


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    平成 1年  6月 定例会(第2回)     平成元年佐久市議会第2回定例会会議録(第5日目)●議事日程(第5号) 平成元年6月16日(金)午前10時開議      開議宣告日程第1  会議録署名議員指名日程第2  一般質問     -----------------------●出席議員(28名)    4番  秋山久衛君    5番  上原脩一君    6番  土屋征男君    7番  高橋偉夫君    8番  木村善市君    9番  武田今朝治君   10番  飯森忠男君   11番  鈴木宮夫君   12番  清水洋太郎君  16番  中嶋長市郎君   17番  上原誠夫君   18番  依田一治君   19番  土屋儀一君   20番  工藤秀一君   21番  高見沢金造君  22番  関口久太君   23番  雫田喜三郎君  24番  工藤乙彦君   27番  市川律子君   28番  碓氷泰弘君   29番  並木精司君   30番  重田悦夫君   31番  秋山 功君   32番  市村安志君   33番  小林茂太君   34番  小林浜治郎君   35番  池田康行君   36番  臼田紀子郎君     -----------------------●欠席議員(なし)     -----------------------●説明のため出席した者  市長    三浦大助君  収入役   伊藤淳一君  総務部長  臼田雄一君  民生部長  中山 全君  経済部長  花里 禅君  建設部長  武田一郎君  福祉事務         健康管理        森角芳蔵君  センター  土屋 勝君  所長           事務局長  浅間病院         教育        江元徳治君        新津勘吾君  事務長          委員長  教育長   大井昭二君  教育次長  茂木多喜男君  選管        磯貝 毅君  監査委員  竹内重雄君  委員長  監査事務         農業委員  局長選管  奥原秀雄君        荻原徳雄君  書記長          会長  農委        白石美水君  消防部長  大工原重明君  事務局長               企画調整  庶務課長  小林三樹夫君       植松 守君               課長  財政課長  平林 泰君     -----------------------●事務局職員出席者  議会事務         議会事務        塚田孝範         宮原純男  局長           局次長  庶務議事        黒沢俊彦   書記    内藤孝徳  係長  書記    松原 昇 △開議 午前10時00分 ○議長(秋山久衛君) おはようございます。 現在までの出席議員は27名でありますので、定足数を超えております。 よって、直ちに本日の会議を開きます。     ----------------------- ○議長(秋山久衛君) 佐久市大字原 418番地、飯島延重さんほか2名の方から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますので、ご承知願います。     ----------------------- ○議長(秋山久衛君) 本日の議事は、日程第5号をもって進めます。     ----------------------- △日程第1 会議録署名議員指名 ○議長(秋山久衛君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において  18番  依田一治君  19番  土屋儀一君の2名の方を指名いたします。     ----------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(秋山久衛君) 日程第2、これより昨日に引き続き市政に対する一般質問を行います。 現在、残っている通告者は、木村善市君ほか5名であります。 本日は、木村善市君から質問を許します。 8番、木村君。 ◆8番(木村善市君) おはようございます。 質問4日目ということで、きょうは最後の質問日でありまして、大変関係する皆さん、お忙しいところでございますけれども、よろしくまたお付き合いをいただきたいと思います。 既に代表質問が2日行われました。その後、一般質問が2日ということで、質問内容も重複する面が多々ありまして、迫力、新鮮味に欠ける面があろうかと思いますが、私は議員はひとつ市民全体の代表であるということに徹しながら、良心と信念に基づいて主張をし、発言をしなければならないと。また、市民の利害なり、あるいは意向をひとつ議会に反映させる、そして行政にその面を大いに活用させると、こういう市民の皆さんからの要望もありますので、一生懸命ひとつやりたいと思います。 なおまた、一方においては行政執行される市長に対して、常にひとつ監視の目を向けると、そして公正にして民主的なかつ能率的な運営ができるように立派にひとつやれよと、こういう要望もありますので、その趣旨あるいは精神に沿って質問通告に基づいて質問をしてまいりたいと思います。 それでは、通告を申し上げております市長の政治姿勢について、まず申し上げたいと思います。 政局の転換が図られるとき、また市長等が交代するときには、市民は異常なまでに関心を高めるものでありまして、一方においては心のときめくものを強く感ずるときもありますし、また一方においては何となく不安が心に忍び込みデリケートなときでもあります。世の中では何事につけても三度目とか、三代目はこれまでの2回、あるいは三代目とは違うこれまで以上に期待され、また考えられ、ことわざにも「くじは三度」とか、あるいは「三度目は定の目」とか、「家は三代でもつ」とか、三代目の重要さがことさら強調された言い方がなされてまいりました。激動波瀾の戦国時代は知恵と度胸と、さらにまた運が大きく作用した栄枯盛衰のドラマだとは言われておりますが、豊臣家は二代にして滅亡しております。徳川家は三代家光によって徳川幕府300年の基礎が確立したとも伝えられております。三代目の重要さをここに改めて認識せずにはおられません。 その三代目の佐久市市長に求められる市長像というか、指導者像は一体何だろうかと。一口に言ってしまえば、これは強力な指導者ではないかと思うのであります。すなわち先見性、独創性、決断力あふれる人材人物ではないかと思うのであります。 その基本は内外の状況、市民の真の声をいかに的確につかみ、必要な諸施策をその指導力、推し進めるバイタリティーと同時に市民から信頼を得る政治哲学を持つことであります。 ここで、私は市長にこれから心にとめておいていただきたいことを2つほど申し上げたいと思います。 1つは国際化、情報化、高齢化と時代の流れの中にあって、佐久市がどう進むべきか、どう対応すべきか、それをしっかりと見通せる目を持つことが大切であり、目の人になることであり、別の言葉で申しますと、時務を知るということであります。時務とは時の務めると書きます。そのときどきの急務を知るということであります。中国では時務を知る者、これ俊傑家と言われるほどであります。もう1つは耳の人になるということであり、人の意見をよく聞く、聞かねばならないということであります。政治は1人で行うものではない。大勢の人々の力を集め、それを1つに終結させ、その力を働かせることが政治の真髄だとも言われております。政治は人の経験と努力を生かすことで成り立つ集団的行動であると言われております。市長にはこれから我々よりもまされたひとつ目と耳をぜひ持っていただいて、佐久市のかじ取りを立派にやってもらいたいものであります。 その中で、市長が描く佐久市の理想像を市民に示すことは市長の基本的務めでありますが、しかし、ただそれだけでは十分とは言えず目標実現に向けてのプロセス、具体的政策、あるいは手段等もあわせ示すことが必要であります。 そこで、お尋ねをいたしますが、今、市長が考えておられる佐久市の理想像とはどういうものであるか。また市長の基本とする政治姿勢、さらに市長が持つ基本的理念は何であるか、その理念に基づき具体的にどのように対応をなされるか。市長がまた提唱されておる文化保養都市づくりの構想についてはどのようなものであるか、お聞かせをいただきたいと思うのであります。 2つといたしまして、長野県経済連種豚場の移転と跡地対応についてであります。 現在、佐久市猿久保 205番地地籍にある長野県経済連所有の種豚場は、佐久市と地元関係者の積極的な誘致と地権者及び耕作者の理解と協力をいただいて、面積2万 1,000坪を確保して、昭和37年開設以来ここに27年が経過をいたしております。この間種豚場にあってはご案内のように常時母豚 250頭を要し、種豚の改良、普及に努めてまいりました。また肉質の向上、養豚農家の安定経営に向けても一定の成果を挙げてまいったところでありますが、このごろ近年統一された規格品の輸入肉等、外圧に押されて国内産の豚肉価格が低迷を続けておりまして、養豚農家が減少をしております。 こういうことから、種豚場の経営は厳しい状態がここ数年続いておりましたことも事実であります。種豚場建設当時を振り返ってみますと、この周辺一帯はご承知のとおり準農耕地帯として農家が点在する程度でありましたけれども、27年経過し、今周辺環境は一変をして公共施設や住宅が建ち並び、都市計画地として目覚ましい発展を見ております。まさに佐久市の中心的場所に一変をしており、知る人をして時の流れの激しさを感じさせずにはおられません。 このように、周辺環境の変化によって畜産公害、あるいは臭気公害等が云々され、長野県経済連においても佐久市においても種豚場がどこかへ移転すること、こういう問題が真剣に検討、研究されてまいった経過があるのであります。その結果、市内数カ所が種豚場の移転先候補地に挙がりまして現地調査も行われました。しかし、条件不適格地であったり、また公害発生の心配あるいは危険等から思うような進展が見られないまま、今日に至っております。 そこで、長野県経済連としては種豚場経営問題や環境衛生、公害問題等々を十分考慮に入れて、市内に適地が見当たらないならば佐久広域では一体どうだろうか、佐久広域のいずれかの町村において受け入れをお願いできないものだろうかということで、移転先の確定、またこれは見通しを含めて、期限を付して平成元年3月末日までとして経済連及び種豚場関係者が積極的に移転先の確保に取り組んできたということが、今日までの経過であります。 私は以上の経過と現況を踏まえて9月議会においても佐久広域市町村に向けて、佐久市の指導的役割とその積極的な対応を求めてまいったところであります。お尋ねしたいことは、佐久広域市町村に対する佐久市の対応とその後の経過、種豚場の移転先の見通し等々、いろいろお差し支えがない範囲で結構でありますから、内容等をまずお聞かせをいただきたいと思います。 以上をもちまして第1回の質問といたします。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 木村議員のご質問に順次お答えを申し上げます。 まず1点は市長が考えている佐久市の理想像とはどういうものなのかというご質問でございますが、第二次佐久市総合計画、また選挙中に掲げました公約についての考え方につきましては既に申し上げてまいりましたところでございます。 しかし、佐久市の理想像は一口で申しますと、全市民が平和に健康で生きがい豊かに暮らせる社会をつくるとこういうことになります。私は市民の皆様の声を聞きながら、自分の目で確かめ、市民のニーズの変遷にも配意しながら公約の実現に向けて一歩一歩着実に進んでまいりたいと考えております。たとえ道は険しくとも私は理想は高く掲げて努力してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 第2の質問は、市長の基本とする政治姿勢は何かというお尋ねであったと思いますが、ご案内のとおり市民の皆様に最も身近な市の行政は市民の皆様の日常生活を維持するための事務やあるいは市民の皆様の援護者、保護者としての事務、また各種施設の設置、管理に関する事務、いろいろ行っておるわけでございますが、その判断基準は議会と市民の皆様に求めてまいりますけれども、これからは常に経営感覚を持って、常に市民の皆様の立場に立った公平で、公正で、効率的な市政運営に心掛けてまいりたいと考えております。 3番目のご質問は市長の基本的理念は何かということでございますが、ご案内のとおり市町村というのは住民に最も身近な地方公共団体であるわけでございまして、地域住民の福祉の向上を図ることを目的としておるわけでありますが、市民の幸福のために市民が快適な生活を送ることができる豊かで生きがいのある地域社会づくりを推進することが私の行政目標でございます。一生懸命これから頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 それから、4番目でございますが、理念に基づいて具体的にどう対応するのかというご質問がございました。申し上げてまいりましたように、市民福祉の向上こそが自治体行政の究極の目的であるわけでございます。目的達成のために、国、県、また議会と密接な連携を図って万全の対応をしてまいりたいと考えております。行政当局には大変な権限がございますが、それは行政当局者が偉いから権限を持っているのではありません。市民がそういう権限を委ねていてくれているからだと私は考えておるわけでございます。ですから、行政というものは人間関係、信頼関係を大切にいたしまして、謙虚に行政に携わらなければならないと思っております。 5番目のご質問ですが、市長が提唱されている文化保養都市づくりの構想についてお聞きしたいと、こういうご質問でございました。 私は地域の活性化にはやはり技術と文化の裏付けがなければならないというのが私の持論でございます。このごろでは大変価値観もかわってまいりました。昨年の12月に博報堂が暮れに発表いたしました1989年生活予報というのがございますけれども、それを見ておりますと、物が豊かになった現代は飽和感が強まって感動的な生活体験を求める人々がふえてくる、だからこれからは感動への計画的誘引政策が必要であると、こういうふうに書いてございますが、感動への計画的誘引という言葉を使っておりますけれども、その第一は何といっても私は文化づくりではないかと思っておるわけでございます。これからは世の中の流れもそういうふうにかわってまいります。そういう人材が住み、育つ都市、すなわち文化の香りの高い都市づくりの目標に掲げているわけでございます。 例えば、なぜ文化会館が欲しいかということ、身近にいいものが聴ける、またいいものが見られる、その感動がいろんな文化活動に参加する意欲を高めてまいりまして、それが人間が生きていく根源につながっていくものだと思っておりますし、人々の感動する心が地域に深く根差したときに生きがい豊かな街が築かれてくるのではないだろうかと、こう思っておるわけでございます。 政治姿勢の問題は以上でございまして、種豚場の移転問題、事務当局から明るい見通しがあるという報告は受けておりますので、事務当局から移転問題をお答え申し上げます。 ○議長(秋山久衛君) 経済部長、花里君。 ◎経済部長(花里禅君) 種豚場の、ただいま市長が明るい見通しということでご答弁されたわけですが、全くそれに尽きるわけでございますが、私の方から若干補足をさせていただきたいと思います。 佐久市として広域市町村に対する対応はどうかというお尋ねでございますけれども、この問題につきましては木村議員から再三のご質問をちょうだいしているところでございます。 そこで、全く経過につきましては議員お説のとおりでございまして、私どもとしては改めて広域行政組合、現在組合長は市長でございますが、その広域的な行政組合の方への対応というのは改めてしてございませんけれども、移転関係者、つまり経済連を取り巻くこちらの現地の皆さん、それから受け入れ関係をしておる町村の関係者等々、現在水面下の中で調整、協議をしているというところでございます。昨日もお答えいたしましたが、非常にそこらのお話を聞きますれば明るく見通しが出てきたと、こんなことを聞いているわけでございます。今しばらく時間が欲しいわけでございますが、これが具体化に連れてはまた議員各位にもご報告、ご相談を申し上げて移転をしてまいりたい、このように考えておりますので、よろしくひとつお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(秋山久衛君) 8番、木村君。 ◆8番(木村善市君) それではお答えをいただきましたので、再質問をいたしたいと思います。 第二次総合計画についてお願いをいたします。 佐久市においては第二次総合計画が議会あるいは関係団体を初め多くの皆さんのご参集をいただいて、委員長が雫田会長ということでおやりになったようでございまして、60年6月に策定をされております。以来、この計画書が市政の指針となりまして、そして「まほろば文化都市づくり」の道しるべになってきたわけでございますが、策定後4年が経過をいたしておりますし、また市長が交代をされたと、今第二次総合計画に対する市長の評価はどのようなものをお持ちか。また、見直しなり変更についてのお考えはどのようにお考えになっているか、ひとつお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 第二次総合計画についてお答えを申し上げますが、佐久市におきましては昭和47年に昭和60年を目標年度といたしました第一次総合計画を策定いたしまして、長野県の東玄関口としての地理的状況を生かしながら田園都市から田園工業都市へと市民一体となってその計画を推進してまいったわけでございます。そうして昭和60年に昭和70年、すなわち平成7年を目標年度とした第二次総合計画を策定いたしまして、計画行政の推進に努めているわけでございます。 この第二次総合計画というのは自然との調和を念頭におきまして、技術と文化を育む都市としての佐久市の将来像達成のための基本方策を示したものでございますが、佐久市の総合計画基本構想基本計画の2つの部分から成り立っております。このうち基本構想と申しますのは市の将来の振興発展を展望して、これに基づいて長期にわたって市の経営の根幹となる構想でございまして、市議会の議決を経て定められたものでございます。 基本計画基本構想のもとにおける市の施策を体系化いたしまして、具体化した計画でございます。高齢化、情報化、あるいは国際化への進展によりまして社会経済情勢というのは大変変わりつつありまして、また佐久市の街づくりを方向づける当面の大きな課題として、高速交通網の整備とか、あるいは浅間テクノポリス計画リゾート開発の推進、あるいはまた高齢化社会対策などがございます。この第二次総合計画基本構想はこれらを踏まえまして21世紀に向かっての活力のある都市づくりを基本的に示しておるわけでございます。 この構想を基盤といたしまして、新しい要件にはまた的確に対応してまいりたいと考えておりますが、基本計画につきましては現在のところ健全財政の確立を図りながら、事業実施がなされてきておるわけでございまして、今後社会経済情勢の変化によっては検討していく必要もあろうかと考えておりますので、慎重に対応してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(秋山久衛君) 8番、木村君。 ◆8番(木村善市君) 今、ご答弁をいただきましたけれども、「まほろば技術文化都市」、この中へ基本計画の中にこういうタイトルになっておるんですけれども、文化保養都市なり、あるいは福祉モデル都市も一応包含されて考えていくんだと、こういうお話のようでございますので、当面変更はないというふうに理解をいたします。 続いて、市長の言葉の重みということでちょっとお尋ねをしたいと思います。 市長を初め私たちもそうでありますけれども、公の立場に立つ人々は言葉によって自分の信念、あるいは識見、政策を語りながら市民及び支持者の理解と協力を得てくるわけであります。このように大切な言葉が信頼を失うということになりますと、市民の判断の根拠が失われるということになると思います。市長と市民を結ぶかたいきずなが断ち切られてしまう恐れがある。政治にかかわる言葉というこの意義は広く重いものであります。政治に携わる者はみずから言葉をひとつ厳しく責任を持たなければならないということは、過去、現在、将来とも強く求められてきたところでありますし、また自分を含めみずからも強く戒めてきたはずであります。 私はこれも1つ政治の原点だと思いますが、そこでお尋ねをするわけでございますが、市長発言、その言葉は市民と市長を結ぶ大切な信頼のきずなになっておりますから、その言葉の持つ重み、責任というものに対する市長のご所見をいただきたいと思います。
    ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) お答え申し上げます。 木村議員のおっしゃるとおり政治に志す者は常に身辺清潔にして、言動には目標がなければなりませんし、また裏付けも必要でございます。責任がなくてはならない、このように私は思っております。今後とも十分に配慮していくつもりでございます。 ○議長(秋山久衛君) 8番、木村君。 ◆8番(木村善市君) それでは、ちょっと先に進めさせていただいて、経済連の種豚場問題でお願いをしたいと思います。 長野県経済連種豚場の移転後の跡地についてお尋ねをいたしたいんですけれども、佐久市においては今差し迫った具体的な利用計画、目的というものがあるのかどうか、また数年後を考えた場合、市民の要望なり、また市民のためになる施設づくりは一体どうなのか、あるのかないのか。そのために用地確保はどのようにお考えになっているか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 経済連の種豚場の用地は市のほぼ中央に位置している約2万坪からの大変広い土地でございまして、移転後の跡地利用につきましては移転が決まった段階で具体的利用計画を検討するということで、まだ跡地利用計画はございません。 ○議長(秋山久衛君) 8番、木村君。 ◆8番(木村善市君) 今、お答えをいただきました、これはあとでちょっとまたやりとりをしたいと思いますが、種豚場はご案内のように市の今中心部にありますし、また市の施設と隣接をいたしておりまして、図書館があったり、美術館があったり、創造館があったり、駒場公園があったりして、公共施設を建設する場所としては最も利用しやすい環境や場所にあるというふうに考えておりますし、もっと積極的に利用方法を考えてはどうだろうかと私は思うのであります。 また、このことにつきもっと積極的に調査なり研究する部署を設けて対応することがそろそろ必要な時期に来ているのではないかと、これは私の考えですけれども、そのように私は思うんですが、いかがなものでしょう。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 木村議員のご指摘のとおり種豚場用地は市の中心部にございまして、駒場公園、美術館、あるいは図書館などに佐久地域の文化施設、あるいは広大な種畜牧場に隣接した広い土地でございます。有効利用の図れる場所ではございますが、市では土地を取得する場合にこれは多額な資金を要するものでございます。 今、市が直面しております高速道、あるいは新幹線、浅間テクノポリス計画、それからリゾート開発の推進、あるいは高齢化社会対策などの大きな課題への対応にこれから大きな投資を要する時期でございまして、これにつきましては長期的な展望に立って財政健全下の観点から検討してまいりたいと思っております。 ○議長(秋山久衛君) 8番、木村君。 ◆8番(木村善市君) 一応通告してある問題だけ先にやらせていただいて後でまたお答えについてお話を承りたいと思いますが、種豚場の移転問題については市も積極的にその役割を果たしていただきました。また何かにつけてもそういうことをやっていただくことが大変必要だと思います。移転先が決まってから、事態の進み方、方向が決まってから跡地問題の話し合いのテーブルにつくということでは私はちょっと遅かろうと、こんなことを思っておりまして、むだなようだが早くから経済連の役員室と交流を深めたり、人間関係をつくり上げることが必要だと、根回しはぜひ必要だと、相手方に受け入れやすい土壌をひとつつくってもらいたい、精を出してもらいたいと、こんなことを考えておりますが。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) ご指摘のとおり人間関係というのはこれは私が一番大事にしておるところでございまして、仕事を進める上で貴重な財産であるわけですが、そういう環境づくりのためにはこれから努力をするつもりです。 ○議長(秋山久衛君) 8番、木村君。 ◆8番(木村善市君) 今、私が申し上げましたことは佐久市においても市長が交代をしたことでもあるし、また中央会、各連合会の役員も過日の5月29、30の総会において役員構成が決まりました。この4月から向こう3カ年の役員の顔ぶれも新しくなったと、この際今まで途絶えておった交流を始めても不自然ではないじゃないかと、受け入れやすい環境にあるのでひとつ経済連との交流を図ってもらうことが必要であると、私は経済連の役員、今常務、専務でありますけれども、日ごろの付き合いは絶対やっておいていただいて、またもし早い機会に尋ねてみていただくことはどうだろうかと。必要であればまた仲介の労を取りますがいかがなものだろうかと。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 今のご質問のとおりではございますが、今、交流が途絶えていたというお話がございました。その話は今実は私、初めて伺ったんですが、もちろんこういう大きな問題のあるところは私は積極的にみずから順次歩いていくつもりでございます。 この間も上塚原にちょっと参りました。「なんだ市長8年ぶりに来たな」とこう言われまして、これも私びっくりしたんですが、大きな問題が、ここには新幹線という問題がございますし、きのう質問がございました信州短大につきましてもこれは私も一遍みずから伺ってみたい、大きな問題のあるところは積極的にみずからこれから伺います。 ○議長(秋山久衛君) 8番、木村君。 ◆8番(木村善市君) 今、種豚場問題でいろいろ申し上げましたけれども、実は、これは具体的に申し上げますと平成元年の3月末日までにひとつ移転先を見つけると、こういう方針でそれぞれ対応していた経過がありますが、おおよそ先ほど承まわればその方向が煮詰まってきていると、こういう話であります。 たまたまちょっと1カ月ぐらい前、種豚場関係者から跡地問題について協力市町村の方から申し入れのあった場合は困るなと、こういう大変重要な話が出ておりましたので、その経過を踏まえて私は申しておる。だから市の方でも経済連との交流はひとつぜひやってもらいたい。6日の晩に専務の方からちょっと電話がありました。これはちょっと違うことなんですが、私、昨日朝7時に電話をかけたとき、経済連の種豚場問題についても触れておきました。いろいろまたお願いしなければならんと思うけれども、十分考慮してもらいたいと、そのとき組合長がちょっと病気で困ったなと、こういう話でありまして、今まで佐久市の組合長に窓口になってもらっていたんだが、今回困ったなという感じもあるんで、市長のひとつ出馬をいただいて、いろいろひとつ道を開けてもうらことも必要だろうと、こんなふうに考えておりましたので、ちょっと状況が居ながらではここへ転げ込んでこないようなことが耳に入りましたので申し上げたわけでございます。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) どうもいろいろ難しい問題があるようでございますので、ひとつ係の方から一度ゆっくり話を聞いて、またそこの長期的展望に立ちながらこれらか検討してまいりたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 8番、木村君。 ◆8番(木村善市君) 今、市長の方からお話をいただきましたが、一応これから文化センターもあるだろうし、いろいろな施設づくりには大変必要な場所でもあるし、2万 1,000坪という用地でありますので、十分ひとつ長期的視野に立つことも結構でありますし、また資金的な問題がいろいろあるようでありますけれども、そこらあたりはどういうふうにクリアなさるかは市長のまた政治的判断によるかと思いますけれども、ひとつ憂いを後に残さないように十分立派な対応をしていただきたいと思います。 さてそこで、一応まだ時間がありますので、私の方では最後に市長にお願いと激励を申し上げたいと思います。 市長は今、市民の間から期待を持って迎えられております。また市長選に当たっては佐久市の現況なり課題を分析しながら十分構想を練り、こうしたいああしたいと、ビジョンをつくって市長選に臨まれ当選をされた。そして市長に就任をされました。就任当初というのは誰でもそうだと思いますけれども、前任者の積み残しの仕事がある、また本人にとっては不本意な仕事もあるし、つらいこともあるだろうと思うが、また仮にあったとしてもじっとひとつこらえて立派な度量で慎重に行動をしてもらう。そしてさすがは知的指数も高い、行政経験が深くて、また処理能力にまされておって日が経つに従って重厚さが出てきた、たのもしい市長だよと市民から評価をいただけるように頑張ってほしいものであります。自分の判断を誤らないためにも自分の取り巻きだけに目をくれる、あるいは耳を傾けることなく世論をひとつその動向を十分尊重してもらいたい。そして五百余名の市の職員の信頼を優先させる、大切にしていただいて佐久市のこの難局を市長、三浦大助君に任したことが間違いなかった、よかったと、市民1人1人から評価をしていただけるように、公平にして平等、さらに私情怨念を挟まない、立派にひとつ対処していただきたい。人事の件については昨日土屋議員の方からもありました。そういうことでひとつお願いをしたいと思います。 そして、できもしないことをこうするああするという政治家は信頼をされないと言われております。また簡単にできることをああするこうするという政治家も信頼をされないと言われております。できそうもないことをぜひしていただける市長になってほしい。そして佐久市のため、市民のために私は期待を込めて激励を申し上げ、要請をいたすものであります。 本来ならこれで要請ということは終わりになるわけなんですけれども、このごろ議員の研修会で要請であっても市長に若干コメントいただけよと、こんな話がありましたので、ひとつお願いをいたします。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 私は長い行政経験がございます。よく職場をかわってまいりました。そのたびに行政というのは継続性がございます。したがって、前の市長さんとこの行政の継続というものは、これは尊重するのがやっぱり役人の務めであるわけでございます。また政治姿勢につきましてはもう先ほどのご質問でお答え申し上げました。できもしないことを言うなと、こういうご指摘でございますが、私、前厚生省におりましたときに初代の依田さんという市長がよく私のところへまいりまして、長時間前に座って大きな構想をいつも聞かされました。大丈夫かいなと思って聞いたこともございます。しかし、それが今佐久に生きてきておることも事実でございます。 私はできもしないことでなくて、理想は高く掲げていくべきではないかと思います。きのうの水洗化の話にいたしましても莫大な経費がかかりますが、長時間の日にちもかかります。しかし日本全国の統計で見ましても水洗化率7%から56%にまで今きている。20年経っておるわけでございます。むしろ20年というのは当初もっと長くかかるんじゃないかと思った。しかし、今この時代にやはり水洗化への熱望というのは金を出してもやりたいんだと、きのうの横和の話にございましたけれども、そういうふうに仕向けていく、ニードを仕向けいくのも市長の役割ではないかと思っておるわけです。理想は私は高く掲げてこれから進んでまいりたいと思いますので、どうぞご支援をお願いいたします。 ○議長(秋山久衛君) 8番、木村君。 ◆8番(木村善市君) 今、市長の方から大変立派な決意表明をいただきました。ひとつぜひまたそういう方向で佐久市のためにご活躍をいただくことを心からご期待を申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(秋山久衛君) 木村君の質問は以上をもって終結いたしました。 次に、関口久太君の質問を許します。 22番、関口君。 ◆22番(関口久太君) 質問通告に従いまして質問をいたします。 まず第1点、国道 254号線の整備について質問をいたします。この件につきましては、代表質問、一般質問等で出ておりますが、できるだけ重複を避け、私なりに端的に質問をいたします。 国道 254号線のネックとされたJR小海線との接点、富岡踏切の改良については数年前よりの悲願であり、市職担当が受け入れについての地元折衝、説明会等を通して努力したが、現在地元の合意が得られない根拠、原因について説明を願いたいと思います。 次に、平賀バイパスの促進についてお尋ねをいたします。 このことについては昨年6月定例会に内山区長会よりバイパス促進についての陳情書が提出され、議会で採択されておりますが、そのときの建設委員会の場で建設部長は前向きに努力しますと述べられたが、それから今日まで1年、どのように努力されたか。県との折衝、地権者との交渉、特に取りつけ道路用地買収についての経過について具体的に説明を願いたい。 なお、このバイパス用地については過去一部平賀地区ほ場整備の中での減歩方式により昭和55年9月より面積3万 7,212平米、金額2億 3,637万 5,000円と買収済みでありますが、これから促進の上に立って、あと総延長の中でどれくらいの用地が必要か説明をいただきたい。 次に、第2番目の地域の活性化と開発に伴う諸施策について質問をします。 まず最初に、山村対策である村おこし事業についてこの施策は県ビジョンに基づく山村地域活性化対策の一環として昭和59年よりの第一次5カ年計画、平成元年より、ことしより第二次計画に入ったわけですが、施策の目的は1、地域活性力の低下、2、荒廃農地の増大、3、資源利活用による山村地域等の個性的振興とされている。特に山村地域での厳しい社会条件や自然条件のもとで依然として若者を中心にした人口流出、高齢化、過疎化が進行傾向であると聞くが、過去5年間の佐久市の実態はどうか。 また一方、近年社会的に価値観が多様化している中で経済優先から生活優先、物質的豊かさより精神的豊かさというように、潤いや人間としての温かみ、そして生活水準のレベルアップ、日常生活の余暇の増大、特に都市住民は都会で得られない自然との触れ合いや田舎の人たちとの結びつきを求めているふるさと志向が高まっている現在、市長はどのようにして村おこしを定着させるか、お聞かせをいただきたい。 また、長い間国の施策である過疎地対策事業については現在市内に何箇所指定地域があるか、今日までの経過の中でメリット等について簡略に説明を願いたい。 次に、開発についての諸施策について、特に私は公害問題をただしたいと思います。 まず、河川汚濁の施策については、既に代表質問、一般質問で市内全域水洗化を目途に、10月には計画策定をすると述べられておりますが、施策としてはまことに結構だと思いますが、余りに年数がかかりすぎるというところに疑問があると思います。市長の公約にも大規模リゾート、自然を生かし滞在型観光客を呼べる佐久市の目玉としたいと述べられておりますが、施設や設備が整っても、環境整備が整わなければどうにもならない。要は佐久市のキャッチフレーズにあるとおり緑と清流の里の再現にあると思いますが、市長の見解はどうか。 また河川上流地域での家庭雑排水、これは河川を一番汚染しておると言われておりますが、このたれ流し、この対応についてもお答えを願います。 次に、リゾート開発による地下水の汚染について。特に最近ゴルフ場の建設がブームでありますが、その中で除草薬、農薬等を使用するための地下水公害について近隣市町村でも地元反対が出て問題が出ておりますが、市の見解はどうか。 最後に、現在市内で民間を含めたリゾートが何軒ぐらいあるか、掌握していたらお答え願います。 以上で、第1回の質問を終わります。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 最初の道路問題のところで富岡踏切の問題が今関口議員からご指摘がございました。これは平賀バイパス問題と絡んで関口議員の関係の深いところでございますし、大変ご心配なことはよくわかっております。特に富岡踏切につきましてはご指摘のように下仁田町のバイパスがことし秋には開くということでございまして、いよいよ供用が開始されると聞いております。それに伴いまして本当にこれから交通量の増大があるわけでございますので、何とかこれからこれを解決しなければいかんと思っておりますが、いろんな経過がございますので、また後ほど担当部長の方からお答えを申し上げます。 それから、村おこし事業を取り入れました内山地区につきましては担当部長の方から細かい話がございますので、お答えを申し上げたいと思います。 それから、開発についての諸施策の中で、環境整備の問題がご指摘ありました。これにつきましてはもうおっしゃるとおりでございます。本当に私も何回も申し上げて失礼でございますが、今どき水洗化ができないようでは困る、余り長くかかっては困るじゃないかと、こうおっしゃられますが、ひとつこれは本当に私もそういう水洗化へのニードを創出するような行政をするのがこれまた市長の役目であり、またそれが政治家のロマンではないかと思うわけでございまして、本当にこれにつきましてはこれから環境整備という問題につきましては水洗化の問題も含め、上下水道、ごみ処理、いろいろたくさんあるわけでございますので、総合的に取り組んでまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。 あとは担当部長の方からお答え申し上げます。 ○議長(秋山久衛君) 建設部長、武田君。 ◎建設部長(武田一郎君) 建設の担当いたしております富岡踏切、また 254号線のご質問にお答えを申し上げます。 まず、富岡踏切の関係でございますが、踏切付近の整備促進につきまして長い間関係する議員の皆さんを初め大勢の皆様方にご配慮をいただいております。深く感謝を申し上げる次第でございます。 この地籍はご承知のとおり中込新町、また平賀新町というように2区にまたがりまして沿道の関係する皆様方は踏切改良は時代の要請だということで、やむを得ないということで認識はされております。でございますが、商いをしている人、また事務所として利用している人、また住み家としている人等さまざまでございます。踏切の横断方式、事業の選択等、数多く説明努力しているわけでございますが、地元関係者の意見統一が図られておらず現在に至ってきているわけでございます。 したがいまして、主管する佐久建設事務所との連絡を取り合いまして横断方式、施工方法等、地元の皆様のご理解を得るべくいろいろ折衝をしております。懸案の平賀バイパスとともに早期実現にさらに努力いたしたいと思いますので、よろしくご支援のほどをお願いをいたしたいと思います。 次の 254号線バイパスの経過ということでございますが、この平賀バイパスについてでございますが、扇橋から中込市街地までの区間でございますが、一応県の方では2車線が確保されておりまして、いわゆる改良済みの区間ということで扱われておるわけでございますが、近ごろの交通量の増加と、ことし秋に内山峠・下仁田間の供用が予定されておりますので、さらに交通量が増加するというようなことで担当いたしております建設事務所の方へ強くお願いをいたしまして、調査費がつけられたというような状況でございますので、ご理解をお願いいたしたいと思います。 次の用地取得の関係でございますが、地元の関口議員を初め関係する皆さんのご協力をいただきまして、昭和55年から県営圃場整備ともあわせましてバイパス計画の延長約 3,200メートルございますが、そのうち約延長にいたしまして約 2,100メートル、面積で3万 7,212平方メートルを確保してございます。早期に建設ができますよう、また一層のご協力をお願いをいたしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(秋山久衛君) 民生部長、中山君。 ◎民生部長(中山全君) ご質問ございました地域開発に伴っての公害の問題というご質問でございますけれども、若干私の方で具体的な内容がわかっておる点について申し上げまして、ご理解をいただきたいというように思います。 実は、今私の方へまいっております話というのは臼田町にゴルフ場ができるというようなことの中で、隣接する地からこのゴルフ場ができることによって公害が発生しないかというような心配がなされているという点がございます。この関係につきましては昨年臼田町の方の担当者が見えまして、それで初めて知ったわけでございますけれども、別荘の分譲地の造成とゴルフ場18ホールを造成するんだというようなことで、これにつきましては臼田町もバックアップしていきたいというようなことの中で協力要請があったわけでございます。町のバックアップの中で開発公社がこれを行うわけでございますけれども、現在の状況につきましては地元の財産区からその開発業者が仮契約を結びまして、それで環境影響評価、要するに環境アセスメントに入っているというような状況で、本年の9月ごろこれが調査を終了して、来年春ごろには着工をしていくというような計画が示されたわけでございます。 それで、この計画につきましては隣接する佐久市内の地元に対しましても、協力要請をしているから市の方でもよろしくというようなことでまいっておるわけでございますけれども、当市の隣接地区からは議員さんがご指摘のように排水問題等の心配があるから、市の方でも一緒になって対応してほしいというような要望がまいっております。この点につきましては、市といたしまして現在行われております環境アセスメントの結果等をさらに具体的に検討いたしまして、地元の皆さん方ともどもに対応してまいりたいというように考えておるところでございます。 開発の関係はそのような状況でございますけれども、あと水質等の問題もお話があったわけでございます。それで、開発を行う場合につきましてはご承知のように、その規模とか内容によって異なるわけでございますけれども、昭和59年の8月の閣議決定に基づきまして、環境影響評価実施要綱ができておるわけでございますけれども、この環境アセスメント要綱に基づきましてアセスが必要だというようなことの中で、また一方59年の1月に長野県環境影響評価指導要綱ができております。この要綱に基づきまして環境アセスメントを実施をしていくということになるわけでございます。その場合、いずれにいたしましても環境に著しい影響を及ぼす恐れのある事業の実施に際しまして、あらかじめ公害の防止及び自然環境の保全について適切な配慮をしていかなければならないことになっておるわけでございます。そういうような制度的なものの中で事業が実施されるというようなことでございます。それをする中で今後の対応を考えていきたいというように思います。 また、ゴルフ場等に散布される農薬等のご心配もされておりますし、最近の新聞紙上等の報道にも出ておるわけでございますけれども、長野県におきましては本年の2月にゴルフ場における農薬等の安全使用等に関する指導要綱ができたわけでございます。こういった指導要綱等に基づきまして、今後とも対応してまいりたいというように考えているわけでございます。 それともう1点、上流部におきましての家庭雑排水対策でございますけれども、この家庭雑排水対策というのは、ご承知のように法的な規制がございません。そういったようなことから非常に根本的に解決するのは難しいわけでございますけれども、市長が提唱しております水洗化の促進も根本的にこの家庭雑排水対策を解決しようというところからも出発点があるわけでございます。 そういうようなことから昨日もご答弁申し上げておるわけでございますけれども、できるだけ早急のうちにこの排水処理計画を立てる中で地域の集団的なし尿処理施設といいますか、生活排水処理施設、または個人施設でございます合併処理浄化槽の設置の促進を図ってまいりたいと、そのようなことによりまして、排水そのものの総合的な解決を見出していきたいというように思いますので、ひとつご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(秋山久衛君) 経済部長、花里君。 ◎経済部長(花里禅君) 村おこし事業について、過去5年間の実態はどうかというご質問でございますが、経過、内容等また成果等も含めて私の方からお答えをさせていただきたいと思います。 議員ご説のように、この事業は昭和59年から60年にかけて実施したものでございます。この事業は地域の英知と創意工夫により地域の資源を活用して特色ある地域特産物、つまり地場産業づくりによって地域社会の活性化を図る、こういうことを目的にいたしまして、長野県の単独事業で取り組んだものでございます。 佐久市では内山地区が指定されまして、佐久高原内山の地に山菜の里をキャッチフレーズで始めたわけでございます。補助事業等については2年にわたりまして県が50%の市が10%、それから地元の内山農協が事業主体になって事業を実施したわけでございます。議員お説のようにこの集落活性化の基本的構想は1つとして耕地及び遊休農地の有効利用、2つとして婦人、そして老人層の労力の活用、3つとして地区資源、山林の活用、4つとして生産組織の充実強化、これらを考慮する中で取り上げたものが、この内山地区ではオカワサビ、タラノメ、クリタケ、それからブルーベリー、この4品目を挙げたわけでございます。これは推進に当たりましては県あるいは中央会、経済連等の指導を受けて現在でも推進しているわけでございますが、特にその中で内山のオカワサビについては例年県の共進会等において非常に優秀な産物であると、こういう地域の環境に折り紙がついたわけでございます。 そういう地域性の適合している作物でございますし、今後栽培面積等年々拡大していく必要があろうじゃないかと、こんなふうに考えておるわけでございますが、オカワサビにつきましては当時59年始めたころは約1ヘクタールの作付け面積でございましたが、平成元年度、本年度については 2.8ヘクタールが計画されておるわけでございます。そういうことで、 2.8倍ということで5年間、特にワサビについては作付け面積が伸びてきているわけでございますが、そこで今後の課題といたしましてはこのワサビを初めとする主力山菜を強化拡大して地域形成を確立する中で、特に内山老人クラブの皆さんが丹精を込め、育て上げてくれたあのコスモス街道との連携というか、観光資源の1つでございますもので、そこらとも連携をして観光面からも大いに活性化に生かしていかなければならないんじゃないかと、こんなことで今計画等も立っている状況でございます。 あとの品目のタラノメ、それからクリタケ、ブルーベリー、ブルーベリーは昨年から始めたわけでございますが、いずれもこういう品目等については拡大の一途を来ているということでございます。 それから、ことしから第二次の議員お説のように第二次村おこしに入るわけでございますが、私どもはまだまだこの事業の期間は終わったにいたしましても、これを基礎にして地域の特産づくりに鋭意努めてまいりたいと、こんなふうに考えておるところでございますが、よろしくひとつお願いしたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 総務部長、臼田君。 ◎総務部長(臼田雄一君) それではご質問の2点につきまして、私の方からお答えをさせていただきます。 まず、地域の活性化の開発に伴う諸施策についての中で辺地対策事業というのがございます。その指定地区は何地区かというご質問、またその指定を受けることによってどのようなメリットがあるかというご質問でございます。 ご承知のとおりこの関係につきましては辺地にかかわる公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律という法律があるわけでございます。その法律に基づきまして、辺地に該当するそれぞれの指定基準がございます。その指定基準の中で主なものとしますと、地域の中心を含む面積が5平方キロ以内で50人以上の人口があり、辺地度数が 100点以上の一定の地域ということでございまして、例えば郵便局だとか、バスの路線が通っているとか、学校までの距離とか、いろいろのそういう指定基準があるわけでございます。 それに基づきまして、ご承知のとおり佐久市では香坂東地、それから黒田、大月、駒込、東立科、名称がかわりましたけれども美笹区、それから大沢新田、そういうことで7地区あるわけでございます。それぞれ法律に基づきまして全体の開発計画を立てまして逐次事業を実行してきておりまして、これにつきましては法律で議会の議決、全体計画の議決をいただくことになっておりまして、逐次変更等を重ねる中で現在まで事業の執行をしてきているわけでございます。現在の計画でいきますと平成2年までの計画になっているわけでございます。 現在の計画の中で、積み残しになっております事業はきのうも工藤(乙)議員さんのご質問の中で出ましたけれども、市道の一杯水線、それから同じく市道の笹倉・日向線、それから観光施設としまして休憩施設の整備というふうなものが今後残された積み残し事業になっているわけでございます。 そこで、こういう指定を受けるとどのようなメリットがあるかというご質問でございますが、これは辺地債という市債が起こせるわけでございます。これは交付税算定の中で基準財政需要額の中に元利償還金の80%を見込んでくれるということでございますので、非常に優良起債ということになっておりまして、市の方でも積極的にこの制度を活用して現在まで仕事をしてきているということでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 次に、民間リゾート、市内の民間リゾートの開発の現況はどうかと、こういうご質問でございますが、現在のところ特別進捗しているところということはないわけでございますが、議員さんもご承知のとおり過去いろいろの民間のリゾート開発が行われてきているわけでございます。まず千曲川の東側になるわけでございますけれども、ご承知の内山の荒船別荘地がございます。これはもう既に完成しているわけでございますが、開発公社の方で 305区画というふうなことで、内山牧場の周辺につきましてそれぞれ開発が行われたわけでございます。 それから、内山の旧開拓地でございますが、ホウコバ、舘ケ沢、黒田というようなところにあり、小型ではございますけれども、民間の開発がそれぞれ計画され、一部実行されております。さらに志賀の方で草笛別荘地、これも開発公社がタッチしていろいろとやったわけでございますが、やはり別荘分譲地が 416区画というようなことでやっておりますし、また団体等もそれぞれ入ってきておりまして、佐藤栄学園等の建物ができているわけでございます。 それから、大きなものとしまして現在もまだ開発が余り進んでないわけですが、ご承知の香坂の佐久高原キャンプ村というのがあるわけでございます。これは香坂の東地の集落の上になりますけれども、 121ヘクタールという広大な土地でございまして、当初は交通公社総合開発株式会社というのが買収をしたわけでございますが、転売ということではございません。これは会社の合併だとか吸収というような形でなってきておるわけですが、現在は交栄興産という会社になっておりまして、そちらの方でキャンプ場等を含めていろいろやっております。ただこれは最近になりまして具体的に計画を進めたいというふうなことで話は進んでいるようでございます。ただこの関係につきましてはまだ地元の共有林の関係百数十人という共有林でございまして、そちらの方の権利調整と申しますか、それらがまだいろいろ問題があると、こういうふうなことでございます。 それから、ゴルフ場に附帯しました別荘地はご承知のとおりでございます。それからさらに岸野方面、千曲川の西になりますけれども、ご承知の平井、沓沢の上にかけまして丸善スカイランドというのが開発されておりまして、ほぼ完了をしておるわけでございます。そのほかに開発公社の方でほぼ完売いたしまして美笹別荘地等がございます。 それから、これに関連いたしまして美笹温泉が開発されたわけですが、こちらにつきましても関連いたしまして、土地を一部取得して、これは西山全体の開発の中での残務整理の形で処理してございまして、これにつきましては現在計画がいろいろと検討されておりますリゾートの中で整合させながら開発をしていくというふうなことになっておるわけでございます。あとは大沢地区の財産区の土地を主体とした開発がやはりいろいろと論議されております。しかしこれもまだ若干調整中ということでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 それから最後に、地域振興に関連いたしまして人口の問題につきまして、お尋ねがあったわけでございます。細かな分析してなくてまことに恐縮でございますけれども、昭和60年と63年の10月1日付の人口でございます。これは若者の流出というふうなことでのご質問でございますので、その辺に絞ってお答えをさせていただきます。 まず、昭和60年度の15歳から20歳までの、これは男女総数でございますけれども、 3,700人だったわけでございます。それが63年度には 4,198人ということでございますので、この年齢構成の中では63年度の方が 498人多くなっております。それから、18歳ごろから就学年齢になりますけれども、5歳おきでお答えさせていただきますと、20歳から24歳、これにつきましては昭和60年が 2,841人でございます。63年度が 2,653人ということでございますので、この人口年齢層では63年の方が 188人少ないと、こういうことになっております。各地区ごとの分析につきましてはしてございませんが、そんなことでよろしくお願いを申し上げたいと思います。 それから、すみません。ちょっと先ほどの辺地の関係の中で地区が一緒になっているところがございまして、私、7地区と申し上げたんですが、5地区でございます。失礼いたしました。訂正をさせていただきます。もう一度申し上げますと、香坂の東地、それから駒込、東立科、美笹これ一緒になっております。それから黒田、大月ということでございまして、大沢の方は美笹に関連しての事業が行われたということでございまして、間違ったご説明をして恐縮でございました。 以上でございます。よろしくお願いします。 ○議長(秋山久衛君) 22番、関口君。 ◆22番(関口久太君) 建設部長、先ほどの答弁の中で去年バイパス促進の陳情が採択されてちょうど1年だね、1年間、委員会の席で先ほど申し上げたとおり前向きに努力しますということで、あなた自身が県へただ県との折衝をやっていただけか、それとも地元に対して何からの対応をしてきたのか、その点をもう少し詳しく答弁をしていただきたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 建設部長、武田君。 ◎建設部長(武田一郎君) ただいまのご質問にお答えを申し上げます。 国道 254号線は国道でございまして、長野県の管理する道路ということになっております。したがいまして、佐久建設事務所を初め、また県担当課の方にお伺いいたしまして、一刻も早く改良をしていただくようにと、またバイパスを建設していただくようにというようなことでお願いをしてまいってきております。 また議員さん、代替地のご心配もいただいたり、いろいろご配慮をしていただいておるわけでございますが、その代替地の取得のためというようなことや、また地元関係の皆様方と折衝する中で経過をしてきておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 22番、関口君。 ◆22番(関口久太君) 今の部長の答弁を聞いていると、確かに県との折衝はしたが、地元に対する受け入れ体制というものは全然あなたはやってないということなんだ。議会が採択されたらあなた方がやらなきゃならないんだよ。議会がやるんじゃない、あんた方がやるんだよ。何も野球の選手や運動選手、力士だけがプロじゃないんだよ。皆さん、それみんなそれぞれで市役所へ勤めるそれぞれの立場で生活支えているでしょう。今の部長の説明を聞いてりゃ、地元の対応が全然行われていないということ。私は過去8年間建設委員会にいたんですよ。委員会の都度一度もこの問題を出さないことはないんだよ。早くやれよ、早くやれと。それは市が単独でやるんじゃないんだから県との関係もよくわかる、しかしその中でやはり県職だってこれ人間なんだよ。政治を動かすのも人間なんだよ。順序はそれはわかるよ。前向きにただ努力します。それじゃ何にもならないの。あなた自身が行動しなければ何にもならないんだよ。そこに私問題があるんと思うんだよ。 今ここで市長答弁聞いていても、もう既に私もこの間群馬に行ってきましたが、7月16日には本線がもうでき上がるんだよ。あとはもう附帯工事、恐らく11月ぐらい、下旬ごろには供用開始。それで私が言いたいことはもう8年間それを叫び続けてきたの。その都度努力します、ただ言葉だけ。県との関係もこれ順序を立てることも大事だ。しかし人を動かすにはやっぱり熱意だよ。誠意と熱意がなければだめなの。国だって場合によれば動かせますよ、誠意と熱意があれば。もう県との折衝に当たったったやかましいというくらい、あのくらい来られればもうしょうがないよなんて、そこまでやらなければだめなんだよ。だから市職のすべての先ほど私は関係はないけれど、種豚場の問題だってそうですよ。もっと熱意をもって前向きにやってもらわなければ、ただ言葉だけじゃどうにもならない。受け入れ体制は市がやらなければならないんだよ。受け入れ体制をやってぜひこれまで市でもってもうこういうふうにしてありますと、ぜひここをやってくださいと、その熱意が必要なんだよ。皆さん、上から言われて、県が首振らないからだめだと、それじゃ一つも進んでいかないと思うんだけれどね。政治を動かすのも人。 それで群馬のタイムリミット、11月には。佐久市、これどうやって 254の車迎え入れますか。これは佐久市の恥であり、長野県の恥だよ。私は建設事務所長ともその話し合いをやりましたが、長野県が笑われてしまう。佐久市も笑われる。これをどういうふうに考えるか、答弁をもらいたい。 ○議長(秋山久衛君) 建設部長、武田君。 ◎建設部長(武田一郎君) ただいまのご指摘ごもっともだと思います。 私、至らず時間を経過したわけでございますが、さらに努力をいたしまして、また県の方にも働きかけまして、一刻も早く促進ができるよう努力をいたします。 ○議長(秋山久衛君) 22番、関口君。 ◆22番(関口久太君) 部長、今これから努力するなんていう段階じゃないんだよ、もう。もう数カ月でしょう。例えば踏切の工事の受け入れができても建設事務所に行って所長と話し合ってみれば、結局3年かかるというんです。供用開始まで。それじゃ車どうやって、どこを回すの、あんた。だからこういう時期が、受け入れができないから、踏切が受け入れないためにバイパスを通す場合には、これいいチャンスなんだよ。バイパスをやる、この時期を逃しちゃだめなんだよ。どういう方向でもって車を迂回させるか、その答弁をしてもらいたい。 ○議長(秋山久衛君) 建設部長、武田君。 ◎建設部長(武田一郎君) お答えを申し上げます。 先ほどのご質問でもお答えを申し上げましたとおり、扇橋から中込の市街地までは県では改良済みということで処理をされておるわけでございます。したがいまして、これにバイパスというようなことは困難なことでございましたが、用地を取得していただきまして、いろいろ地元体制を取っていただいたというようなことを強く申し上げまして、県ではことしからそれではバイパスの調査費をつけようというようなことになったような状況でございます。 また、ご指摘の群馬県側のバイパスの供用開始が秋ということでございます。それらも含めた中で県は対応していただいているというようなことでございます。さらに市といたしまして、また担当といたしまして努力をしてまいる所存でございます。 ○議長(秋山久衛君) 22番、関口君。 ◆22番(関口久太君) 部長、そんなことじゃ受け入れができないというんだよ。さっき言うとおり。今の状態で、今でも大変なんだよ。向こうは群馬は大型規制してあるけれど、今度は大型解きますよ、規制を。そのときどうやってこれ迎え入れるの、車を。今さら調査費なんていう段階じゃないよ、もう。迂回路をどうするかということ、私が聞きたいのは。 ○議長(秋山久衛君) 建設部長、武田君。 ◎建設部長(武田一郎君) 迂回路の件につきましては、よく建設事務所と協議をいたしまして、できるだけ支障を避けるために進めてまいりたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 22番、関口君。 ◆22番(関口久太君) どうもこれ以上私も詰めませんが、先ほどの公害問題でちょっと一言、市長に提言をしたいと思いますが、緑と清流の里、これ河川を汚濁している一番汚染のあれは先ほど申し上げましたとおり家庭雑排水なんです。主にたれ流しは河川の上流地区に多いんです。それぞれの河川の上流地区。そこで市長自身が河川浄化を含めて地域の河川の上流地区に対してモデル地区を設定すると、これはふるさと創生資金とかいろいろありますが、これは金もかかると思いますが、それから徐々に下流に向かってその輪を広げると、ホタルも飛び交う、またカジカも鳴く、河川浄化にあわせて清流の里の再現にもつながることですが、市長のこれに対するご意見をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 河川浄化は私が今最も願っていることでございまして、関口議員、おっしゃるとおりでございます。今のご意見何とかひとつ行政に反映させてみたいと思います。 それから、先ほどの平賀バイパスの件でございますが、今、ご質問とご答弁聞いておりまして、これはよくわかりました。よく意を体してこれから取り組んでみたいと思いますが、何せ今から取り組んでも先ほどの話で3年ということになりますと、「じゃどうやって通すんだ」と、関口議員がおっしゃるとおりでございます。一つはどうやって通すんだと、でき上がるまでに。その問題と、それから3年後までに何とか早くできるかと、こういうご指摘だと思いますので、よく肝に銘じて取り組んでまいります。 ○議長(秋山久衛君) 22番、関口君。 ◆22番(関口久太君) ご答弁ありがとうございました。 これからの市長職、大変なことだと思いますが、これからはリゾート等を含めて国からのいろいろな施策が入ってくると思いますが、市長の英断によって佐久市のかじ取りを完璧にひとつやっていただくことを要望しまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(秋山久衛君) 関口君の質問は以上をもって終結いたしました。 昼食のため午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時40分     ----------------------- △再開 午後1時01分 ○議長(秋山久衛君) 休憩前に引き続き会議を開きます。     ----------------------- ○議長(秋山久衛君) 佐久市大字原58番地、中沢甲吉さんほか15名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますので、ご承知願います。     ----------------------- ○議長(秋山久衛君) 次に、上原誠夫君の質問を許します。 17番、上原君。 ◆17番(上原誠夫君) 冒頭に一言申し上げます。 去る4月の選挙において市長めでたくご当選をされ、市政進展の船頭役となられましたことを力強く思い、お祝い申し上げます。山積する諸問題解決に市民の期待するものは大なるものがあります。健康にご留意なされて佐久市発展のためご努力を願うものであります。 本日は、私として考えておりますところの佐久市で最も大切だと思われる質問をいたすつもりでおります。市長部局におかれましては実の上がるご答弁を期待するものであります。 まず中核都市づくりでありますが、交通、情報、経済、生活環境、防災等、全般にわたっては時間の都合上無理でありますので、次の問題のみ絞って申し上げさせていただきたいます。 昭和45年、佐久平が広域市町村圏の指定を受けて地域振興計画に基づいて広域行政効果を上げるための諸施策を実施してきているところであります。広域都市群の文化的、社会的、経済的中核としてともに無限の前進、発展を続ける街、人々が希望に満ち、働き、学び、公民としての権利を公共の福祉と調和させながら高度な都市機能を与えられ、新しい時代を創造していく市でなくてはならないと思います。 そこで、まず佐久地域における本市の担うべき中核都市機能を認識して圏域市町村の特色ある機能と連携しながら佐久地域全体の発展を展望していかなければならないと思いますが、市長のご所見をお聞かせいただきたいのであります。 次に、人口増大対策でありますが、長期ビジョンとして佐久市は何十万都市が適当と思われますか。また経済圏域におけるところの人口はどれくらいがよいとお思いでしょうか。人口増加については近隣市町村との合併がありますが、浅科村、臼田町などとの接触はどのようになさっておられるか、また、もしこれが合併するとするならば誘致合併にするか、あるいは希望合併によるのかお尋ねをいたしたいと思います。 また、佐久市は関越高速道上越線、北陸新幹線計画等の新交通ネットワークの整備を機会に、佐久市の産業立地を促進して優良企業を誘致、雇用拡大によるところの若者の定着化を図る必要があると思うが、これらについても所見を伺いたいのであります。 次に、中核都市づくりの中で条件を具備する最も大切なものは人づくりであると思います。自治体も企業と全く同じであると思います。会社にあっては社是社訓がありますように、企業の盛衰も人づくりをいかにしているかにあります。中核都市にふさわしい基本、根幹をなす人づくりをどのようになさるのか、お尋ねをいたしたいのであります。 次に、観光開発についてであります。 佐久市は周囲に2つの国立公園と2つの国定公園を有する極めて観光資源に富んだ地域でありながら、開発が遅れていることは事実であります。高速交通時代の到来と、これに呼応した受け入れ体制を早急にしていかなければならないと思います。リゾート地として滞留型にするためには現在美笹温泉が誕生いたしましたが、佐久市は平坦部に少なくとも3カ所ぐらいの温泉発掘を積極的に行い、旅館街を形成する必要があると思うが、計画があるかお尋ねをいたします。 また、広域観光体制とタイアップして観光周遊コースの開発等の考えがあるかどうかお尋ねをしておきます。 次に、第2番目の問題であります、公害問題について。 公害は人の目に見えないところに人類をむしばむ大問題が潜んでおります。最近問題になっているダイオキシンなるものが人間生命の連絡構成の中心であるDNAに影響を及ぼし、奇形やがん、流産などの異常を引き起こすとあっては阿賀野川の教訓を知るとき、問題にせずに放置することができないのであって、あえて質問をする次第であります。 その元凶をなすものが水田除草剤CNPであると、こう伝えられております。伺いますが、佐久市ではこの除草剤の使用量はどのくらいか、障害が出てからでは遅いのであります。今のうちに禁止することができないのかどうか、お尋ねをいたします。 次に、佐久市では河川の浄化が徐々ではありますが、進んでいるように聞いておりますが、定点観測は継続的に実施し、この回数もふやしていかなければならないと思います。水洗化に伴って河川の浄化はだんだんと進んでまいりましょうが、しかしまだまだ気を許すことはできません。 そこで、佐久市では地下水の分析調査を実施したことがあるかどうか、またあるとすればその状況をお尋ねしたいのであります。かつて環境庁が昭和58年全国の15都市の地下水の実態を調査したことが新聞に載りました。長野市がその中に入ったわけでありますが、長野市はワースト3から5の間にランクされたという非常に不名誉なその実態であったわけでございます。これは後ほどまた申し上げたいと思いますが、これらの問題等をいろいろ公害は多岐多様にわたっておりますけれども、きょうはこの2つの問題について伺いたいと思います。 次に、教育問題についてでございます。 昭和58年の12月定例会におきまして、一般質問で私が発言をいたしましたことにつきまして、これは「親孝行宣言の市」と題しまして、青少年の健全育成対策の一環として市ぐるみでこれは実施するよう教育委員会あるいは市長部局に強く要望したのでありますが、何の音さたもなく消え去ってしまったわけであります。 したがいまして、これは今後における佐久市の発展のためにも大きな課題を持つものであるということから、もう一度質問をいたすわけであります。物質優先で心の貧困が叫ばれ、地域の連帯感も次第に薄れ、青少年の非行暴力、不良雑誌のはんらん、暴力団による社会不安、公害等々、教育委員会、学校、親、青少年健全育成委員、補導委員の献身的な苦労、努力にもかかわらず枚挙にいとまないほどの悪が満ち満ち、佐久市の将来像を考え、その実態を見るとき、これでよいのかと気の傷む昨今であります。 また、今日先進国は次第に高齢化社会を迎え、その対策が強く叫ばれています。かつて私は昭和46年アメリカの実態を見聞、研修した際のことであります。ロサンゼルスの公園に数多い老人が人生の疲れをいやすかのようにベンチに腰掛けていました。近寄ってよく見ると生ける蝋人形のようです。早速1人のおばあさんに声をかけてみました。「幸せそうですね」と、そのあばあさんは頬をこわばらせてこう言うのです。「家の息子はどうしているだろうか」。意外の返答に驚くと同時に、自分の姿を大反省させられました。ちょうどそのころアメリカは核家族化が急速に進行していた時代で私の予測では息子は遠く離れて音信が途絶えていたことでしょう。親は心配しているのです。我が国の老人の自殺率は非常に高く、老人が生きる喜びを見出しにくい状況がふえつつあります。老人は人生の先輩であり、知識と経験の宝庫です。自分の親に対する尊敬の念を拡大して、すべての老人を人類の先輩として敬愛していくことが現代社会に課せられた強い要請であり、重要な道徳であります。 さらに、自分自身もまた家を継ぎ道徳的な家庭を築く責任があります。夫婦は家庭生活の主役であります。互いに人格を尊敬し合って、かたい精神的なきずなをつくり上げていくことが大切でありましょう。そうして慈愛をもって子供の教育に当たることが大切だと思います。子供を国家社会に奉仕することのできる人間に育て上げることが親の責任であり、親孝行であります。殊に乳幼児時期における母親の家庭教育の役割は極めて大きいと言えます。このように家庭人としてお互いの責任を果たすことが崩壊の危機にある今日の家庭を救う道であろうと思います。祖先を敬い、隣人、太陽、水、空気、土、草木の一本に至るまで感謝の心を持ち、生かされて生きている存在を確認し、物と心の調和の取れた市づくりが重要ではないでしょうか。 そこで、佐久平の中核都市、文化の香り高き明るい希望に満ちた平和な青年都市にふさわしい改造市づくりを積極的に推進する緊急性と必要性を痛感するものであります。その前身は道徳のもとは孝道にあり、孝は百行のもととあります。また孝道に関する孔子の教えは孝道をもって人間各自の徳を進める根本であって教育の基礎であるとしてあります。 佐久市がすばらしい市づくりのため親孝行宣言の市、宣言の街を看板をもって高らかに掲げ、地域連帯の中で実践してはどうかと思うが、市長、教育長、教育委員長の見解をお伺いしたいのであります。 なお、これにつきましては若干内容的に一応どんなことをすればいいのかということで、アウトラインだけ申し上げさせていただいておきます。これは公民館、PTA、婦人会、青年会議所、農協等各種団体、青少年補導センター等、親孝行の街推進協議会というのをつくって、そして実践項目を挙げまして運動をしていくということでありますが、以下につきましては第二質問の方でまた細かく申し上げます。 以上、申し上げ、1回目の質問といたします。     ----------------------- ○議長(秋山久衛君) 佐久市大字根岸 1,499番地、重田芳雄さんほか6名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますので、ご承知願います。     ----------------------- ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 上原議員のご質問にお答え申し上げます。 最初に中核都市づくりのために佐久広域の中で佐久市の立場といいますか、役割といいますか、どう考えているんだと、こういうご質問だったと思いますが、私はこれからの佐久市の発展を考えたときにやはり佐久平の発展の中で佐久市も考えていかなければいかんと、こう思っておるわけでございまして、佐久平全体の市町村ともこれからひとつ連絡を取りながら佐久市の発展も考えていきたいと、かように思っておるわけでございます。 それから、人口増加対策として市町村合併問題がご質問の中に出てまいりました。佐久市は長野、松本、上田、飯田、それに続いて5番目の人口の多い都市になってまいりました。4月1日現在で6万 1,153人ということになったわけでございます。人口増加対策につきましては企業誘致、あるいは宅地造成、公営住宅の建設、例えば雇用促進住宅なども含まれますけれども、いろんな方法がございますけれども、恒久的な増加というのはやはり合併問題ということはあると思います。信政会の代表質問にございました清水議員の質問の中にも申し上げたとおり、現在浅科村との合併につきましてはいろいろと論議があるようでございますけれども、私もまだ市長になったばかりでございますので、相手の立場ということもございます。ここではひとつ機運の醸成を見つめてまいりたいと、こういうことでご理解をいただきたいと思います。 議会におかれましてもご指導賜りますように、よろしくお願い申し上げます。先ほど接触をしておるのかというお話ございましたが、まだ接触はしておりません。 それから、若者の定着化、これも大変重要な問題でございますが、やはり佐久市というのは魅力ある都市にしないとなかなか若者が定着してくれません。魅力ある企業を呼んできて、あるいは企業誘致と雇用促進、あるいは大学なんかも加わってくる問題でございまして、いろんな要素があると思いますが、ひとつ何とかこれは若者が定着するようなまちづくりに向かって邁進していきいたと思っております。 それから、4番目に人づくりの問題がございました。これから佐久は大きなプロジェクトを抱えておりますけれども、何といっても一番大事なことはそれを動かしていく人間の問題だと思っておりますが、これから本当に心身ともに健康な人づくりを図っていかなければならないわけでございます。先ほど青少年対策の問題がございました。これに関連してくる問題だと思うんですけれども、実は私、何代か前の佐久の裁判所長とお話をしたことがございます。3代ぐらい前でしょうか、その裁判所長がいわく「三浦さん、佐イ久というのは何であんなに事件が多い都市なんだ」と、こういうことを聞かれました。私実はびっくりしまして中身を聞いてみましたら、非常に経済犯罪とか、特に覚醒剤事件がかつては諏訪、松本に比べて今は佐久がだんとつだと、こういうお話を伺ったわけでございます。とっさに私はこれは佐久の青少年教育ということを考えると決していい土壌ではないなと、そう思ったわけでございますが、これから佐久は長野県の玄関としてますます発展し、都市化してまいります。都市化してまいりますと非常にいろんな複雑な問題が出てまいりますのaAこれからやっぱり青少年教育というのは本当に真剣に考えていかなければならない問題だと思っております。 特に問題は2つございまして、これからの高齢化社会を考えますと、高齢化対策というのは高齢者の自身の対策もございますけれども、私は何と申しましても若いうちから健康な体をつくって、それをいかに長持ちさせるか、そして健康なお年寄りの社会にどうしたらいいだろうかと、それが一番基本的な対策であると思うわけでございます。また、心の問題につきましても同じことが言えるわけでございまして、ひとつこれから本当に腰を据えて青少年対策というのはやっていきたいと思っておりますが、いろいろ細かいご質問ございました。後ほど教育長の方からお答えを申し上げたいと存じます。 それから、5番目に観光開発のお話がございまして、これはお説のとおりでございます。やはりこれは本当に佐久はこれから観光開発をやっていかなければならないと思いますけれども、ただ1点、温泉の問題が今出てきたわけでございますが、平野部に3カ所ぐらいつくれと、こういうご提言がございました。できればこれにこしたことはありませんが、私まだ佐久の地下資源の資料というのをよく存じ上げておりません。前に私、温泉行政を主管したことがございますが、今大体 800メートルぐらいまでが温泉掘削の限度だと言っております。殊に 1,000メートル以上掘るといろんな問題が出てくる。余りよくない水質になってくると、これが今の常識になっておりまして、ところが今掘削技術が非常に進歩しまして 1,800メートルぐらいまで掘った事例があるそうでございますが、なかなか今度は水質という問題で、いろんな問題が出てまいってきております。100 メートル掘ると大体3度上がると、こういう常識がありますけれども、非常に温泉というのは掘って出ないことはないけれども、後の問題がございますので、そういう点も十分考慮に入れてこれから考えなければいけないんじゃないかと、こう思っております。何かまたひとついい知恵があったらぜひお聞かせをいただきたいと思います。 それから、6番目が除草剤の使用量、当然これはダイオキシンはいつかベトナムで米軍が使いまして大問題になったものでございまして、あれと今使っている除草剤とは多少違うようでございますけれども、やはりおっしゃるとおり障害で出てからでは遅いわけでございまして、この使用状況につきましては後ほど経済部長の方からお答えを申し上げます。 それから、河川の浄化についてでございますが、やはりこれからの公害対策というのは大気汚染というのは大体危機的な状況は脱しました。これからは何と申しましても水の対策でございます。 したがいまして、これはひとつ私も先日来いろいろお話を申し上げておりますので、本当にこれは一生懸命これからやってまいりたいと思っておりますが、細かい調査結果につきましてこれも担当部長の方からお答えを申し上げます。 以上でございます。 ○議長(秋山久衛君) 教育委員長、新津君。 ◎教育委員長(新津勘吾君) 今、親孝行宣言の市ということのご提言をいただきました。以前にもお話があったようでありますが、趣旨とするところで銘打って確かに健全育成を進めてはまいっておらなかったかもしれませんが、含まれる内容では健全育成について親孝行も含めながら教育委員会としては青少年健全育成を推進してまいってきておると思っております。 なぜならば、教育委員会の1つの大きな仕事は青少年健全育成だからであります。銘打ってなかったということについてはあるいは議員さんにとっては異論あるかと思いますが、ご理解いただきたいと思います。 青少年の問題は昔からいろいろ議論されておりますが、今日ほど全国的な風潮で非行問題を含め、青少年の心の問題として憂慮されているときはないと思っています。問題はなぜこうなったのかということが、端的に言えれば問題はないわけであります。おっしゃるような孝行という視点からも問題はあるかもしれません。あるようにも思います。そのことはおっしゃることにまさに賛成であります。が、また別の要素もありはしまいかというような気もいたします。いろいろな要素がかみ合って、しかも複合して今日の青少年問題をつくり上げているという言い方はおかしいですが、存在しているような気がいたします。 私は、人間の人間としてのあり方が経済を中心とした物質の進歩に置き去られた今日ではなかろうかというような気のする一面、このごろ待てよと、一体人間は物質の進歩とともに成長できるのかどうかと。とすれば、これは考えていかなければならないかなというような疑問を、ただいま現在は疑問の段階ですが、持っております。が、それはともかく、現状の子供は多くの方々の憂慮される中にもかかわらず、その環境は物的にも精神的にも好ましくないと見られる事象が次々に大人によってつくり出されているという事実であります。苦しいことから逃げ、瞬間瞬間の喜びを求めている。そういう姿を何か大人が育ててはいまいかという感すらしないわけではございません。見方をかえれば何かそうすることが子供の現在の姿が美化されている面はなかろうかというような気すらしないわけではありません。まさに憂慮すべきことだと思っております。 教育委員会としてもこうした大きなうねりの中で、一教育委員会がどう動こうともなかなか対応しきれないものはございますが、それでも学校教育と連携を取りながら、しかも社会教育の面では青少年補導センターの関係の方々のご努力をいただきながら、おっしゃる青少年問題にかかわって努力はしていることは事実でございます。が、先ほど申しましたように、なかなか世の風潮にどちらかというと押されぎみの現状であることもまた反省しているところでございます。 青少年健全育成の一番基本になることは、おっしゃるとおりまさに親の教育だと私は思ってます。自分が自分たち2人が生んだ子供を自分たちが教育をしなくて誰が教育をするんだろうかと、何かそういう気風が今失われてはいまいかという気すらするわけであります。誰かが面倒を見てくれるだろうという発想はなくはないような気もいたすわけございます。その点でおっしゃる孝行ということに関しても十分理解できるところでございますが、孝行という一点で焦点化して果たして今日の青少年問題が解決するかどうか、論のあるところだと思っております。 今後ともおっしゃることを基盤にいたしまして、あらゆる角度から青少年問題を検討してまいりたいと思っておりますので、今後ともご支援のほどをお願いをいたします。私の感想を申し上げましてご答弁にかえたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 教育長、大井君。 ◎教育長(大井昭二君) 大部分は委員長からのお答えのとおりでございます。 最近におきます青少年の取り巻く環境が極めて好ましくない状況にあることはご質問のとおりでございます。今後上信越自動車道などの開通によりましてますます都市化の進展に伴いまして重要な問題だと思います。都市づくりは人づくりにあるということで、次代を担う青少年はもとより市民一人一人の理解と協力のもとに市民総ぐるみで取り組んでいかなければならないと思います。 議員ご質問の親孝行宣言都市でございますが、これは私がちょうど教育長に就任したその初めての議会で議員からの質問で私も強く記憶しているところでございます。そのときもお答え申し上げたわけでございますが、表現方法としては今の若い人たちにとりましては古いというような感じが受け取られるかもしれませんが、私はご趣旨には個人的には大賛成でございます。 現在親は子を、子は親に対する考え方は前とはかわってきてはいるのではないかと思いますが、私はその本質はかわっていないと思っております。それは親と子の一体感を強めるということでございまして、親を尊敬し大事にする心、いわゆる青少年の育成、補導を担当いたします教育委員会としましては親子の触れ合いを求める方法、それは社会教育の面から育てていきたいと思っておりますし、その健全育成の根幹といたしまして、親子の対話、それから心の触れ合いは青少年を健全に育成していくための根幹にかかわる問題だと思っておりまして、これは時代を超えて求めていかなければならない基本的な課題だと思っております。 したがいまして、親孝行宣言都市という非常に難しい大きな問題でございます。したがいまして、これは内容が伴っていかなければならないと思いますので、広く市民全体のコンセンサスを得ることが必要ではないかと、そのように思っておりますので、よろしくご理解を賜りたいと思います。     ----------------------- ○議長(秋山久衛君) 佐久市大字平塚 220-3、翆川養之助さんほか13名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますので、ご承知願います。     ----------------------- ○議長(秋山久衛君) 経済部長、花里君。 ◎経済部長(花里禅君) 上原議員のご質問について3点ほどお答えをしたいと思います。 まず、優良企業の誘致をして地域の雇用の安定の場をつくる姿勢があるかどうかということでございますが、これは私ども申すまでもなく佐久市の工業の立地条件というのを生かしながら過去大変な実績を挙げてきているわけでございます。今後さらに浅間テクノポリスの中で21世紀を見る中でこの地域の指定、あるいは所得向上のために優良な企業の誘致を積極的にしてまいりいたと思うわけでございます。 なおご参考までに、これは佐久職業安定所の7高校あるわけですが、このうち佐久市が5、それから南佐久にということで、この管内でことしの4月に卒業されて即就職を希望した生徒が7高校で 529名ございます。このうち管内、つまり佐久市、南佐久に就職されたのが 189名、率で35.7%でございます。管外である佐久市、南佐久以外の県内に就職されたのが 223名、率で42.2%、この方が佐久以外に出た就職が多いわけでございますが、県外についてはほとんど関東方面ですが、 117名、就職率で22.1%と、こんな状況でございます。私どものこの4月を見ましてもまだまだ35.7%の定着しか新しい世代というか、高校卒の新規は定着をしていない、こんな状況等から見てまだまださらに優良企業の選択誘致を積極的にしてまいりたい、このように考えておるところでございます。 それから、もう一つ観光開発の中で広域観光コースの設定をする計画があるかどうかというご質問でございますが、観光は歴史的、自然的に知名度の高いものを除いては周遊コースを設定しなければならないこと、これは常に私ども議員同様思っているわけでございます。 そこで、市といたしましては、こうしたことに対応するために各種観光協会に加入して積極的なパンフレット作成、あるいは観光宣伝等を開催する中で、そのコースの宣伝に精励をしているわけでございますが、具体的に申し上げますと東信濃観光連盟、これは上小と北佐久でございます。あるいは妙義荒船佐久国定公園協議会、それから八ケ岳中信高原国定公園協議会、あるいは小海線活性化協議会、それから昨年からはふるさと街道ということで、これも新潟、長野、群馬にまたがるいわゆる広域の観光ということで、そのコース等も設定をして既に宣伝に歩いているわけでございます。そういうことで、広域観光については最も重要でございますもので、今後さらに進めてまいりたいと、このように考えておるところでございます。 それから、最後に公害問題の農薬使用でございますが、現在佐久市で使用されております除草剤の総量は現在の水田作付け面積から単純的に計算いたしますと年間約50トンとなるわけでございます。このうちご質問のダイオキシンですか、混入をされている疑いのある除草剤がどのくらいかということについては正確にはつかめておりませんけれども、使用されている農薬はすべて農薬取締法等に基づき安全性が評価されておるものの種類ごとのダイオキシンの毒性もわかっていない部分もまたあり、農薬登録を得たものがすべて私どもは安全とは言い切れない面もあるわけでございます。 そういうことからして佐久市農協、一本化いたしましたが、農協といたしましてはこういう疑惑のある除草剤は直ちに取り扱いというのはやめた方がいいじゃないかと、こういうことで、農協も検討をしておりますし、また私どもも行政の立場でそういう指導をしてまいらなければならないじゃないかと、先ほど市長お答えしたように、事件ができてからではもう遅いと、そういうことから事前の策を講じたいと思うわけでございます。このことが佐久のフナの泳ぐ水田で収穫された低農薬米をキャッチフレーズに販路をさらに拡大し、消費者から評価を受けて産地形成されている低農薬米がさら定着することにつながると考えておるわけでございます。 そんなことで、私どももこれから農業団体等を通じながら、やはり人体に影響を与えるような農薬使用を少しでも認識してもらうように啓蒙等に努めてまいりたいと、このように考えておりますもので、よろしくお願いをしたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 民生部長、中山君。 ◎民生部長(中山全君) 地下水の分析調査をしたことがあるかというご質問でございますが、若干ご質問のご趣旨と違うかもしれませんが、実は佐久市におきましては毎年28カ所の井戸水の調査を行っておるわけでございます。これは同じ場所で同じ井戸を28カ所、定点観測というようなことで行っておりますし、そのほか一般家庭の井戸水につきまして63年度では47カ所の井戸水の調査を行っております。 調査項目につきましては、先ほど申し上げましたように水道法の水質基準に基づきます省略項目だけでございますので、申し上げましたように若干ご質問のご趣旨と違うかもしれません。その調査結果の内容を申し上げますと、定点観測をしております井戸の28カ所につきましては適合が19カ所、不適合が9カ所というような状況でございます。不適合の内容でございますけれども、亜硝酸及び硝酸性窒素の検出がオーバーしているというようなことが1検体、あと一般細菌が基準オーバーというのが7検体、大腸菌の検出陽性なのが1検体というようなことで、9検体が不適合という結果が出ておるわけでございます。 一般家庭の47カ所の井戸の関係につきましては、このうち不適合が22カ所ございまして、適合が25カ所という内容でございます。それで不適合の内容でございますけれども、やはり亜硝酸及び硝酸性窒素の関係が8検体基準オーバーというとこで不適合でございます。それと一般細菌の関係が基準オーバーが8検体ございますし、大腸菌の関係がやはり8検体陽性になっているというような内容でございます。 以上、地下水の分析調査というご質問でございますけれども、今現在行っております井戸水の状況につきましてのご報告を申し上げたわけでありますが、ご了解いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(秋山久衛君) 17番、上原君。 ◆17番(上原誠夫君) 教育問題の中で、市民とのコンセンサスを得なければという、その宣言の市というようなことはできないというような消極的な話で、これは確かにそういう面はあります。またこのレベルアップをするためにはきょうやったからあした効果があったとか、1カ月であったとかという、その短い期間の間で効果を上げていくということは非常に困難だと思うんです。特に人間の心の問題というのは長い月日をかけてそして一歩一歩向上していくという姿であるのが普通だと、こう思いますけれども、やはり何か一つの目標というものを設定しませんと、教育委員会も全くやっていないわけではない、もうやられておられるんですが、補導センター等の機能の中でももっと積極的に市民ぐるみで、みんなが一つの考えていることに対して何かやっていこうというその意識を高揚させることが進歩につながるんだということを私は申し上げているわけです。決してその名前がどうこうじゃない、じゃなければ親孝行宣言の市なんて使わなくたっていいから、もっと違う名前でも結構なんです。 ところが、外部から人が佐久市に入って来た場合に、看板を見て「あっ、佐久市というところは何かこういうことをやっているのか」というような、ひとつの人とかわった感覚を受けるようなものというのはイメージの中でも非常に重要なんです。もし何かあれば聞いてきます。そういうことも一つの人集めのこれは中心的なものにもなるという考え方もあるわけです。そして徐々にあらゆる団体と提携しながらそういった組織の拡大をしていくということが必要だということを申し上げているわけです。 より具体的には実際にやっているところは全国にも何箇所かあるはずですから、そういうところを紹介してもらって参考にしていったらどうかと、だからここに私の方でも資料は若干持っておりますけれども、その点について今後検討課題として早急に佐久市をよくするために教育委員会で考えていただきたい。また実際に、これは市長にもお願いしたいわけですが、佐久市はまだ教育予算の問題でも非常に少のうございます。特に今のようなことをしていく場合には先進地の視察とか、研修とか、そういったことが必要でありますので、教育委員会がまたそういうことを計画されるというおつもりがあるならば、市長にもひとつそのことにつきましてご協力をお願いするわけであります。 また、もう一つこれは第一質問の方で申し上げたかったわけですが、現代青年が勤務時間が終わって家へ帰りますと大体9時ごろになってしまうと、そしてその会合がこれからありますということで食事をしていきますと10時すぎになってしまって実のある話やコミニュケーションができないということであって、公的施設というのは時間制限がございますので、そういうところで会合がなかなか困難であると、そして安心して借りられるところができないかどうかというような意見が非常に強いわけです。これらの問題を解決するためには青年に責任感とか、あるいは義務感、社会に対する連帯感というようなものの高揚という面を考えた場合には、また地元定住というようなそういうものを考えていきますと、どうしても時間が余り制約されずにできるところの専用のコミニュティセンターみたいなものが欲しいと、こう思うわけですが、青年に夢とか創造性を高め、触れ合いの場というものを通して市おこしという一つの面でもこういうものが施設が重要だと思いますが、市長がもしご意見ありましたら、ご所見を伺っておきます。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 青年のコミニュティセンターのお話でございますが、あれば本当にそれにこしたことはないと思います。それから、これから都市化してくるとだんだんこれからの都市というものは24時間都市に近づいてまいります。もう既に東京、大阪は24時間都市になってます。そういうときにやはりこういう青年の利用施設の使用時間の問題というのは非常に大きな問題になってくると思いますが、佐久ではまだそこまではいってないと思いますけれども、やはりこれは将来頭の中に置いて考えなければならん問題だと思います。 ○議長(秋山久衛君) 17番、上原君。 ◆17番(上原誠夫君) 先ほど経済部長の方からご答弁をちょうだいしたわけでありますが、この除草剤の使用量ですが、50トンというお答えがあったわけでありますが、これは莫大な量です。これはつい最近の新聞で、これは6月4日ですから皆さん既にごらんになっておられると思いますけれども、この内容を見ると実際に恐ろしくなるんですね。これ見て、「なんだ、こんなことか」と思った人はないと思います。皆さん、恐らく何かここで感じたと思うんです。特に小諸市から下の長野、篠ノ井にかけてのウグイに最高 6.5ppmのCNPが見つかったと。これはDDTやBHCでも今は残留効果がありまして、まだ残ってます。それと同じようにこれもなかなか消えない。残留効果があるということになりますと、今後も河川にいるところの魚類、いわゆる人間がいただくそのものに全部こういうものが入ってくる。米の中にも残留しているということになりましたら、大変な問題だと思うんです。 そういうことを議会で質問されたら米が売れなくなっちゃうとなんて話が出てきましたけれども、米が売れる売れないの問題じゃないですよ。こんな除草剤を使ってはならない、田の草取ればいいんですよ、除草剤なかったら。またこれにかわるものはこれからだって幾らでも開発できると思う。したがって、監視の目を強くして、公害が出てからでは遅いと、先ほど私が申し上げた。ご答弁でもそうだったんですが、本当に目に見えない、そこで忍び寄ってくる大問題でありますから、この点についてはできるだけ積極的に働きかけて、そういうものを禁止する方向で努力するというのが本当のあなた方の答弁なんです。これは国が許可してあるものだからよろしいと、許可してあったって安全性が絶対のものなんて一つもございませんで、その辺をいかに考えますか。ちょっと経済部長、もう一度答弁してください。 ○議長(秋山久衛君) 経済部長、花里君。 ◎経済部長(花里禅君) 全くお説のとおりでございまして、私どもは今、確かに私も新聞を拝見しております。そんなことからして、農協とも相談をしたわけでございますが、農協も当然ながらこの新聞を見て驚いているわけでございます。 製造等については当然製造停止ということにはいってないようでございますけれども、佐久市農協としてはそういう疑惑のある農薬については今後販売等についてはやめていきたいと、こんなことを申しされておるわけでございます。当然私どももそういうことでご指導を申し上げて、さらに先ほどお答えいたしましたように、この毒性というか、農薬等につきましては使用は慎重にやる。慎んでほしいこんな啓蒙も農業団体とともにしていきたい、こんなことでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(秋山久衛君) 17番、上原君。 ◆17番(上原誠夫君) ただいまは積極的なご答弁をいただきましたが、今後よりひとつもっと積極的に、そしてそういったものが含まれる危険性があるともう感じたら、即取りやめるという態度で監視の目を強くして行政指導の中で解決できるようにお願いをいたしたいわけであります。 それから、先ほどこれは教育委員会の関係でありますが、若干時間がありますから、資料に基づいてちょっと申し上げさせていただきますが、親孝行宣言の市ということの実践運動として、先ほどちょっと申し上げましたが、一つでは家庭を愛する運動とか、あるいは隣人を愛する運動、あるいは健康を愛する運動とか、郷土を愛する運動ということで、親孝行運動といっても決して派手なものとか、難しいものではなくて誰でも参加できるものというような形で、そして市の社会教育課とタイアップして親孝行、花いっぱいコンクールとか、小・中学校の作文コンクールとか、あるいはスポーツ大会、親子の触れ合い広場とか、日常活動は各地においていろいろな企画があると思いますけれども、これは徐々でいいですから、そういった方向から入っていけば、これはみんなが親子で参加意識というものは出てくる。子供が行くと言ったら親がついていっちゃうんです。そういうものからやりませんと幾ら空念仏唱えても何もならない。ちょうど仏つくって魂入れないもので、やはり何かしようとするには一つの目標がありますから、その目標に向かって徐々でいいからひとつやっていこうという前向きな姿勢と実行力というものが非常に大切だと、こう思うわけです。 そこでひとつ教育委員長で結構ですが、その辺について具体的に、じゃ、こういうふうにやってみようかというようなお考えがあったらひとつご答弁をお願いしいたと思います。 ○議長(秋山久衛君) 教育委員長、新津君。 ◎教育委員長(新津勘吾君) 具体的に今すぐどうするというお答えをということですけれども、ただいま現在お答えという段階にまいりませんので、今後検討させていただきたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 17番、上原君。 ◆17番(上原誠夫君) 即、実行ということにはなかなかそれは移せないと思いますが、ひとつ市長にもお願いしておきますけれども、今先ほど私が質問の中で申し上げましたように、非行化の傾向は決して少なくなっているという傾向は佐久市は全くありません。だんだんとふえてきております。児童相談所の結果ともを見ましても、これは悪いことというのは表面に出したがりませんから、余り表面上出てきておりませんけれども、中に入ってみますと非常に問題が多いわけですから、これらの点を考えて市ぐるみで今申し上げたこと、これは掲げる問題はその字のとおりでなくても結構ですから、何とかひとつその方向でこれらについては真剣なご討議をいただきながら、実現に向かってご努力をいただきたいと、こんなふうに要望を申し上げるわけでございます。 また、教育委員会におかれても今申し上げましたようなことから、私も58年来これらの問題について佐久市がよりよくなっていただくために努力していただきたいなということを念頭にいつもこう思っておるわけですから、それらについて、コンセンサスはもちろん、啓蒙機関である行政がすべてのことについていろんなものをぶっつけて、そして皆さんにご理解をいただいていって、徐々ではいいが、それを完成させるために努力していくという姿が大事だということを申し上げておるわけですから、一層のご努力をお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(秋山久衛君) 上原君の質問は以上をもって終結をいたしました。 次に、池田康行君の質問を許します。 35番、池田君。 ◆35番(池田康行君) 私は通告をいたしました教育行政、これ3点ございまして、その教育行政の中の学校給食の問題、それから次には浅間中学の問題、そして中佐都小学校の問題と、また農業関係につきましては一つには安全食品、そして農家との消費税の問題、そしてバイテクということで、ご質問を申し上げます。よろしくご答弁お願いいたします。 ただいま申し上げましたように、学校給食についてでございますけれども、この学校給食問題につきましては代表質問また一般質問の中で、市長答弁または教育委員会からも答弁がございました。現在、3つのセンターと1校の自校給食で現在進められておるわけです。しかし陳情等もあり、今日の給食センターは狭隘であり、建物も古く現在は具体化をしていないが、将来は一つのセンター化を考えているということが、市長答弁が新聞に載っておったわけでございます。この統合した一つのセンター方式でございますけれども、これは陳情者役員理事会でございますか、出ておりますけれども、新聞の中にも出ておりますように保護者の中には大型のセンター方式よりも手づくりで自校給食がよいという声も多いわけでございます。 ここで申し上げたいことは学校給食はただ子供たちに給食、食事を与えればよいという簡単な考えではないということでございます。この給食を始めましたのも戦後敗戦の痛手の中で、かわいい子供たちを貧困から救おうということで、父母や教師の手によって始まったことはご承知のとおりでございます。今日子供たちの食文化を市の財政だとか、または合理化だとかということで犠牲にしてはならないというふうに考えております。未来を担う子供たちに日本の食文化、体で学び、継承発展させなければならないと思うのであります。食との学校給食の場で結合させ、教育することが必要であります。統合センター方式は1985年、文部省は学校給食合理化の通達を出しております。1985年に文部省は出しておるわけです。1つには給食センター化の問題、2つには民間委託化の問題、そして調理員のパート化を進めるようにという通達が出されておるわけであります。子供たちにとって学校給食は教育の一環でもあるわけです。重要問題でございます。 市長は一つのセンター化へと考えて答えておられますが、参考までに申し上げておきたいと、こういうように思います。愛媛県今治市では学校給食を今までセンター方式でやっておりましたけれども、現在は自校方式に徐々に切りかえております。そして現在は小・中学校5校が自校方式になってきております。健康と教育の観点からも地元の安全な農産物、生産した安全なもの、これを使って、そして我が子が、我が孫が私たちのつくったものを食べている、また子供たちもおじいさん、おかあさんのものを食べているということで、非常に教育になる、一環であるとこういうことでございます。 市長に安全食品と健康と、または市の農業振興からも教育上からも今治市のように自校方式でいくべきだと思いますが、そのお考えをお答えいただきたいと思います。 これについては市長と同時に教育委員会、できれば教育長と、教育委員長という立場でお答えをいただければありがたいと思います。 次に、浅間中学校の施設の問題、または教材費だとか備品の問題で私充実ということで、通告してございますけれども、ご質問申し上げたいと思います。 理事者の皆さん、また教育委員会の皆さん方には既に今まで11ありました小学校もあと東小学校が来春開校ということで最近におきましては平根小学校の開校の問題、または東小学校が来春の開校へと向けて大変ご努力をいただいておりますことに対して感謝を申し上げるわけでございます。また中佐都小学校のプールもことしは建設中ということで、大変頑張っていただいておりますことについても感謝を申し上げます。 さて、私、浅間中学校ということで通告してございますけれども、浅間中学校に対しましても昨年は1億 3,000万で体育館だとかトイレそれから浄化槽ということで改修をしていただきました。またことしは当初予算にものっておるわけでございますけれども、1億 1,000万円校舎の鉄製窓をアルミサッシにかえ、教育環境をよくするようでございますが、感謝申し上げたいと思います。 私は浅間中学の問題につきまして、保護者より見てほしいということで、見に行ったわけでございますが、見せていただく中でいろいろ私そこへ書き添えてまいりましたが、約38項目にわたって問題点があるなと、大変家庭と教育現場ではギャップがあるなという、そういう感を強くしたわけですが、未来を担う教育現場に改めてその状態に驚いた次第であります。 ここで全部申し上げることはできませんが、第1点として消防署長にもお話ししてありますけれども、浅間中学の防火シャッターが2カ所あります。しかしこれは下りないようになっておるわけです。これは2カ所とも校内放送の有線がシャッターの下を通っておるわけです。そういうことで非常時には大変心配のことでありますので、これについてどのような消防署の指導、また教育委員会は指導してきたのか、これが第1点でございます。 それから、浅間中学3階ございますけれども、3階に非常階段がないというようなことで、62年も消防署の方で見に行き、やはり非常階段がなければいけないだろうというような判断がなされたようですけれども、63年にはなくもいいというようにかわったということで、定かではございませんけれども、そういう話を聞いておりますが、最近は東海地震というようなことも大変災害の問題も心配されておるわけですが、その点について緊急時に大変心配がございますけれども、この問題についてお答えをいただきたいと思います。 次に、38項目いろいろ校内を見せて歩いてきたわけですが、ポリタンクが廊下に非常口でございますけれども、20リットル入るタンクが50個廊下に置いてあったわけですが、みんな入っておりました。そういうことで非常に危険であるということでございますが、その辺がどうなっているのか。それからぜひとも私の椅子を見てほしいということで、その教室に入りましたところ、3本足、椅子は4本みんなあるわけですが、学校の椅子には4本あるわけですが、その椅子が足が1本足りないということで3本足の1教室でございましたけれども、生徒が持ってまいりまして、「こういう状況ですよ、勉強中はバランスを取るために体を少し斜めにして勉強しております」ということで、教室の3本足の椅子を見てまいりました。それは生徒が教えてくれたわけです。 また、最近の子供たちは私が申し上げるまでもなく、非常に体格も体位も大きくなってきております。そういうことで今までの机、椅子を使っておるということで、机が小さいので膝の上に机を乗せて勉強しておる。そうでなければ机が非常に低いということで、姿勢が崩れて頭が非常に下がってしまうということで、それが居眠りの原因にもなるということで、足の上、机の椅子が届かないわけですから、足の上に乗せてそして勉強をしているというお話も承ってきたわけであります。 私はこういうことで、ライブラリーの室に暗幕が一つもないと、または3台のテレビも10年前のテレビでもう2台は使えないと、そして1台のテレビはもう古いテレビでありますので、映りますけれども非常に画像が悪いということを聞いてまいりました。ミシンが26台あってもそのうちの3台は電動であってあとは足踏みだということで、非常に教育現場と一般家庭の違いが出ておるわけでございます。 こういうことを申し上げますと39項目ございますので、代表的に大きな問題点としてとらえたわけでございますけれども、こういう中で子供たちが勉強しておるということで、これについて教育委員長とそのあと教育長室でお話をして早急にできるものはひとつやってほしいというお願いをした経過がございますけれども、今後こういう問題についてどの程度申し入れについて解決をしてきたのか、またこれから昨年1億 3,000万、ことし1億 1,000万ということで、大変に窓枠やらそういうところにかけますけれども、そういう備品の問題、またはそういう教材の問題、これについてひとつ市長にもお答えをいただきたい。また教育委員会にもお答えをいただきたいと思います。 3点目でございますけれども、次には中佐都小学校のし尿雑排水処理水の放流問題でございます。 この問題につきましては、中佐都小学校は大変オープン方式で近代的な学校として文部省からもモデル校ということで指定をされたと。それで今日至っておるわけでございますが、この立派な小学校を改築をしていただいたということについてもこれも感謝を申し上げる次第でございます。 しかし、処理排水の放流問題、この問題については5年前でございますけれども、当時岸野でもこういう問題がございましたけれども、下流の同意が取りつけができ得ないということで、庭に 1,320平米ということで地下浸透の試験をして地下浸透をさせたわけでございますが、トレンチ方式で現在5年目になるということでございます。 中佐都小学校はもとよりご存じのように中佐都小学校の周囲に用水があるということで、大変長雨、または豪雨があれば浸水をすると、改築前はそういう悪条件であったわけであります。それだけに1メートル盛土をしていただいてこれなら大丈夫だということで、条件を整えたのでありますけれども、もともと水田地帯ということで1メートルの下は非常に固まっておりますので、上の方へ放流した水が、トレンチの流した水が上の方へ上がってくるということで、現在子供たちが野球をやる、またはサッカーをやる、または運動会をやるというようなことで、当然先ほど市長も言うように子供のころから体力をつけなければならないということで運動場を使いたいと、こういうことでございますけれども、少し雨が降ってしまうとぬかるみになって黒ずんでおる、こういう状況でございます。 こういうことで、プールもできると、こういうことで放流問題がございましたけれども、ことしの3月6日でございますけれども、神津市長から土地改良区に渡辺理事長あてに文書が出されまして、常木用水へ放流をさせてほしいという文書が3月6日の日に出されたわけであります。早速、土地改良区はそういうことで受けて立って理事会を開いて、そして塩名田には2人の理事がおるようでございますけれども、上塚原区も下流である、塩名田も下流であるということで、上塚原につきましては4月15日、子供たちの問題だということで、結構だということで総会で放流を賛成したわけでございますけれども、その下流の塩名田が同意がもらえないと、そういうことでございます。これについては再三会議をやってきております。 そういうことで、5月26日の夜は佐久市の教育委員会も職員の皆さんが浅科、塩名田に行きまして、そして上塚原の理事も行って塩名田へお願いをしたけれども、浅科とすれば中学校の水は布施川へパイプでストレートで流しておる。それから、小学校の水は千曲川へパイプでストレートに流しているということで、用水路には一切流しておらない、こういうことで、行政区の違う中佐都の小学校の放流は田用水に流す、これはどうしてもそういう事情からだめであると、こういうことでございます。 そこで、土地改良区も5月31日に理事会を開き、そして浅科から回答書を持ってくるようにと、こういうことになっておりますけれども、けさ私も責任ある土地改良区の方に電話をいたしまして「どうなんだ」と、回答書が出なければという、前回教育長の答弁がございましたけれども、「見通しはどうなんだ」と、しかしそれはやはり私がただいま申し上げたような内容でだめであるということであるわけです。しかし再三回答書を求めておるという状況でございますけれども、そういう中で6月12日、きょうは16日でありますけれども、中佐都会館におきまして大変子供たちの校庭と、運動する場所ということで、区長会の皆さん、または農業委員会、市会議員、それからPTA、または土地改良区の方というようなことで会議を急遽緊急に開いていろいろその経過等もお話ししました。もちろんこの会議には教育委員会、教育次長を初め4人のご出席もあったわけですが、そういう中でどうしても浅科のそういう内部事情と申しますか、そういうことで放流は難しいんだという立場に立って子供たちの教育上という立場からここでどうしても予算づけするのは市長であるということで、きょうはこの問題を取り上げまして、そしてただいま申し上げたような内容をご理解をいただいて、そして早急にこの問題の解決に当たっていただきたいということを強くお願いを申し上げる次第でございます。 なお、この問題につきまして民生部長には通告してございませんけれども、内部的には大きくは通告してありますが、例えば県の基準の問題で放流する場合、その放流トン数掛ける 100倍という基準があると、そして年間通水であるということで、その基準について中佐都小学校問題とあわせまして民生部長にもご答弁をいただきたいと思います。 4点目といたしまして、安全食品についてお尋ねをいたします。 私は以前にもこの問題を一般質問で取り上げてございますけれども、市長かわりまして今度、元厚生省におられたということで、この問題についてのお考えをお聞きをするわけでございます。 今や日本は世界一の最大なる食品輸入国になっておるわけであります。食品の年間の量は 2,500万トンとも 2,600万トンとも言われておりますし、国民一人当たり年間の半分は輸入食品を食べておると言われておるわけでございます。市長は厚生省にもおられましたし、またお医者さんでもあるわけでございますが、代表質問、一般質問の中でもまず健康である、高齢化社会の中でも健康であるということを申しされますが、私もそのとおりだと思っておりますが、現在の輸入食品についてそういう見識豊かな市長でございますので、非常に危険であるのか、危険でないのかということについてお答えをまずいただきたいと思います。 また、日本の場合は収穫前には農薬を使いますけれども、ポストハーベストアプリケーションということで、収穫後にたっぷり日本の食品には全部ではございません。特に果物でございますけれども、かけて日本に入ってくる。そしてなおかつ横浜で青酸ガスで殺虫をするという、私も横浜へ二度ほど山下埠頭へ行ってきておりますので、そういうところを見てきておりますが、私の知っている中では発がん性の問題だとか、または残留農薬の問題、または防腐剤の問題ということで、そのほか抗生物質などもございますけれども、非常に危険だということを聞いておりますし、ただいま申し上げましたように私も行って税関の皆さんからも、また港湾労働者の皆さんからもその検疫体制、検査体制というものが今の非常に多く入ってくる50万件、72人で検疫をするというような、50万件を年間やるというような状況の中では非常に検査も完全なものではないということで、実際に検査されているのが12%であると、しかしその他の88%は業者が自主検査をしていると、こういうことで大きな問題もあるわけですが、そういうことで市長として市民の健康を守るためにも積極的にひとつこの問題については国保の財政ということを申されましたけれども、健康はつながるわけですが、そういう点からもお答えをいただきたいと思います。 そこで、ご提言を申し上げたいというように思いますが、市独自でこれは輸入食品ばかりではないわけですが、安全基準という問題について検討がなされればありがたいとこういうふうに思いますし、危険な添加物などがございますけれども、これは日本の場合 347ということで、それだけの添加物が入ってきております。一人当たり年間4キロ、一生のうちには 255キロを添加物を食べると、こういうふうに言われておりますけれども、この調査を今後するかどうかということで、ひとつしていただきたいと、こういうふうに思います。 それから、市民の健康を守るという立場から食品安全都市ということで、宣言をしていただきたいということで提言を申し上げておきます。 次に、農家と消費税についてお尋ねをしたいと思いますが、佐久市の農業も日本の農業も客観的には現在の自民党農政のもとで非常に苦しんでおることはご承知のとおりでございますが、市長答弁の中で先進国は農業国であるということで、サミット、またはG7、G5というような中では非常に自給率も多いわけでございますけれども、日本の場合は穀物の自給率は既に32%から30%も危ないというように言われております。そういう点からみましても先進国は農業国であるということでありますけれども、日本の場合は後進国、そういう点から見ると後進国ではないかと考えられるわけでございますが、私はこういう中で国内的には私申し上げたように輸入農産物がどんどん入ってきます。しかし自給率が下がったり、また私たちの周りを見ますともう3分の1の水田はつくれない現況でもございます。また何をつくっても価格不安定な中にあると、また代表質問、一般質問にも出ておりますように農村の労働力そのものも高齢化して、農村の中には非常に農業に従事する若い人たちもない、または荒廃農地、遊休農地というものも佐久市の中にも多く出ておるわけであります。 そういう中で、なおかつ今度は3%の消費税が取られると、これは当然公約違反の消費税でございますし、また国会で強行採決をしたということで、既に国民の中には日増しに消費税は廃止をしてほしいと、アンケートを取れば既に90%の皆さんが「もう消費税は廃止をしてほしい」という声が高まっております。それだけに内外的にも、外圧的にも、また今度の消費税も農民は大変痛めつけられておりますが、こういう中で佐久市の農業にかかわる消費税はどうなっておるのか、市長の考えと経済部長のお考えをいただきたいと思います。 最後でございますけれども、バイテクについてお尋ねをしたいと思います。私は市長の口からこのバイテクの問題、ハイテクの問題、こういう点について先端技術の問題で、中佐都の農経協のときもお伺いいたしましたし、また公約の広報も見せていただきましたし、また招集あいさつ、または代表質問、一般質問の中でもこの問題が出ておるわけでございますが、私はこういう中で、今非常に私から申し上げなくも非常に厳しいと、また国際化時代の中でも非常に市長の言わんとすることは国際競争力に負けないようにしなければいけないということを言っております。 バイテクについて、これから付加価値を高めながら、そして佐久市の農業の活性を、これは市長の今まで言ったことをまとめておるわけですが、バイテクによって付加価値の高いもので、佐久市の農業の活性化を図る必要があると。そして今後リサーチパークの中に農工併存型でバイテク企業も誘致していきたい。またバイテクについては研究会等も農家だけではなくして幅広く10人ぐらいで研究会、情報交換をしたいと、こういうことも言っております。 これらを進める中で、佐久市の農業の活性化、振興を図るということは、内容的にはわかるわけでございますけれども、私はこの問題、バイテクについては過去についても取り上げまして、そして既に上田でやっております。1億 1,000万ほどで信大と一緒になってやっておりますし、また臼田町におきましても連絡協議会等でやっておるわけでございますが、ここで、佐久市も私がさきに一般質問でやりましたときには連絡協議会なり、何とか情報交換をして研究をする組織が必要じゃないかということで申し上げてきたわけでございますけれども、私はこの佐久市でバイテクの名前はどうあろうがスタートを切っていただきたいというようにお願いすると同時に、私はそういう組織と同時に予算付けをしてほしいと、そして6月議会にその予算、またはその組織について具体的に出てくるだろうということで、大きな期待をしておりましたけれども、出てこなかったわけでございますが、これについて市長に私は計画があるという話も聞いておりますし、予算もどうするかというようなことも聞いておりますけれども、どうなっておるのか、このバイテク問題についてご質問を申し上げまして、第1回の質問といたします。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 池田議員のご質問にお答えを申し上げます。 最初の学校給食のセンター化の問題でございますけれども、ただいまセンター化の方針で検討が進められているということでございます。細部につきましては教育長の方からご答弁を申し上げます。 それから、トレンチ中佐都小学校のトイレの問題で、浄化槽の問題でございますが、これにつきましては私まだ細部の話を実は聞いておらないわけです。したがいまして、これも教育長の方からひとつお答え申し上げますが、私もこの議会終了後、教育長の方からお話を伺って一遍現地を見せていただきたいと、こう思っております。 それから、3番目の食品の安全問題でございますけれども、ご質問の結論は市独自で安全基準ができないか、これが一つ。もう一つは食品安全都市宣言のようなものが宣言できないかと、こういう2点に絞られると思いますが、今食品の安全は食品衛生法に基づいて基本的にはこれはもう問題がないという理解を私は取っております。まして、これだけ流通が世界的な流通になってまいりますと、1市で一つの基準をつくるということは不可能でございまして、恐らく流通状態がおかしくなってしまうのではないかと思います。 この食品の安全の問題ですが、先ほど 347種類の添加物があるというお話がございましたが、これはもう大変な実験をやって今安全基準が定められております。農薬につきましても残留基準が定められておりまして、しかも今食品の流通は世界的でございますから、世界各国また持ち寄ってこれはやっておるわけでございます。もちろんその中には共産圏も入っておるわけでございます。 したがって、市独自で安全基準をつくるということはもう非常にこれは至難のことだと私は思います。ご参考までに申し上げますと、小さな動物、例えばネズミが2年間寿命ございますけれども、2年間にどんなに与えても絶対大丈夫という最大の最容量を決めまして、それにかつなお 100倍の安全率を掛けて安全基準が定められておりまして、そういう実験自体がものすごい研究施設でやられておりますので、市独自でさらにそれに加えるようなことはもう不可能なことでございますので、その点はひとつもう食品安全法に基づいてこれは安全なものと私は理解をしておるわけでございます。 それから、食品安全都市宣言を宣言したところというのはまだ全国的にも聞いておりません。また最近食品安全都市宣言をしようとする自治体もございません。ただ食品安全宣言都市でなくて条例として食品等の安全監視に関する条例をつくったところがある、ただ1市ございます。これは愛知県の津島市であります。津島市は過去1回開催した食品安全委員会で特定の食品について安全性に疑いがあるとして指定公表することは条例ではこうやってつくれますけれども、仮にこの条例を発動すれば生産や流通に混乱を引き起こすし、好ましいことではないということでございまして、制定してございますが、現在これを公吏はしておりません。佐久市として食品安全宣言都市ということは私は今は考えておりません。 それから、4番目に農家と消費税のお話がございました。これは細かく後ほど経済部長の方からご報告をさせていただきます。 それから、バイテク農業の問題でございますが、当然これらかは農業はバイテクという話は私はずっと申し上げておるわけでございまして、やはりこれには私は研究協議会のようなものは必要ではないかと思います。 ただ、なぜ必要かといいますと、もちろんこういうものを促進するために研究協議会は必要でございますけれども、やはりこれも一つの環境汚染という問題が出てくるわけでございます。池田議員は今こういうことを考えておられるかどうか、お話にはなかったんですけれども、微生物による環境汚染という問題はバクテリア、あるいはウィルスを要するに遺伝子の組みかえをするわけです。したがって、新しいまた植物が出てきて、生態系を乱すんじゃないか、これは人体には無害であっても生態系を乱すんじゃないかという、ひとつのまた大きな問題が出てまいります。 したがって、そういうことも将来起こり得ることを頭に置いて、研究会、あるいは研究協議会の中で一緒に議論をしなければならない問題だと、こういうふうに考えておりますので、私はこの研究協議会の設置には賛成でございますが、何分これから私農業に対するいろんなことを検討いたします研究会をこれからつくるわけでございますから、今回の議会には当然もう間に合いませんし、9月議会にも恐らく間に合わないんではないかと、私はこれはひとつ来年度考えていかなければならない問題だと、こういうふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(秋山久衛君) 教育長、大井君。
    ◎教育長(大井昭二君) 教育委員会所管に関する問題についてお答えを申し上げます。 まず学校給食でございますが、ご質問のとおり3センター、1小学校で給食を行っているわけでございます。これらの施設につきましては狭隘で施設も不十分であるということは私どもも十分承知しているわけでございます。代表質問でのお答えとして申し上げましたとおり、中込中学校改築にあわせまして当然計画を進めていかなければならないわけでございますが、ただいまも市長から申し上げましたとおりセンター方式でいくという方針で検討を進めております。 この問題につきましては、平成元年2月8日付をもちまして市長、議長、教育委員長あてに佐久市PTA連合会長木内正明さんより佐久市の全学校給食調理場を一つに統合して、最新、最良の学校給食センターを市内各学校のほぼ中心に建設してほしい旨の陳情がなされました。私ども教育委員会といたしまして、日ごろからPTAの皆さん方には学校運営に大変なご協力をお願いし、かつ貴重な建議とともに大変な苦言もいただいておるところでございますし、また教育委員会にとりまして一番身近な存在でもあり、団体でもあって親しみやすく、普段から大変意見交換等行っているわけでございまして、このご意見は大切にしていかなければならないと思っております。 したがいまして、事業の促進に当たりましては当然のことながら議会と協議を図るとともに地域父兄との十分なコンセンサスを得ながら計画を進めていくということでございますので、ご理解を賜りたいと思います。 ご承知の給食につきましての安全ということは、これは最も大切なことでございます。これ私ども現在の立場といたしましてはご質問の安全野菜を地元からということで、私どもも学校給食における物資の購入は市内業者合わせて50から60の業者に、市内の業者を優先的に安全性、新鮮かつ良質で食べやすいものを心がけて購入しております。しかしながら、一部には市外の給食専門業者から購入しているものもございます。主食であります米、小麦粉等、脱脂粉乳もそうですが、県の学校給食会、これは日本体育学校保健センター法に基づいた法人組織でございますが、そこから購入もしておりますし、米飯・パン加工業者に直接搬入していただいているわけでございます。 それから、安全野菜でございますが、これは生産農家というようなことが非常に難しいわけでして、安全野菜の場合には気候、土地条件等制約されますので、大量生産が難しいということでございます。報道されます一、二の市につきましてもテスト的に行っているわけでございますが、私どももこれを参考にしていかなければならないと思いますけれども、大変な仕事で農業協同組合と関係部局等も相談しながら図っていきたいと思っております。 次に、浅間中学校の充実の問題でございますが、ご承知のとおり35年に設置されたわけでございますが、当時の設計工法ともまことに現在から比べますと見劣りがいたします。したがいまして、方々に欠陥が出ておりますが、昨年度1億 3,825万、今年度1億 2,000万弱でございますが、かけて方々の修理を行っておりまして、体育館の床の張りかえ、衛生給排水、これはトイレの改修ですが、これは立派に改修されました。以前は非常にすごいものだったんですけれども、それから排水浄化槽等も完備しておる状況でございます。今年度はご指摘いただきましたいわゆる防火シャッターの件でございますが、これは工法が基礎杭等が打ってございませんで、そのものがだめになっておりまして、これは本年度の工事でやる予定でございます。 それから、ご指摘いただきましたポリタンクの件につきましては、これはまことに私ども学校に対する指導が不十分で申しわけありませんでした。早速これは指導いたしておりまして、今後二度とこのような危険な状況に置かないようにしたいと思っております。 それから、机、椅子等の問題につきましても私ども使用できるものということを基準にして、いわゆる学校、それからPTA、それから教職員組合と年に3方面からの要望がございまして、使用するものについては整備していきたいというようなことで計画的に進めているわけでございますが、私どもが年度の中途以降にまいりますと、たまたま不整備な品物もございます。それらについては補正予算の中で努力をしているところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 本年度の主な事業と申しますと、現在の鉄製のスチールサッシからアルミサッシに窓枠を改修いたします。そうしますと寒い北風とか、いわゆる開からないような窓も整備されまして、私どもといたしましては安心して学校への見に行かれるというような状況になっておりますので、この点もよろしくご理解を賜りたいと思います。 それから、中佐都小学校の問題でございますが、この排水の施設以外を除きましてはいわゆる文部省の大臣官房施設課におきますいわゆる全国で3校のモデル校の一つになって自慢していたわけでございますが、これが実はご承知の排水問題をもとにしまして、当時といたしましてはトレンチ方式か、それとも汲み取り方式か以外の2つしかなかったわけでございます。私どもも心苦しく思っているわけでございますが、例えば今日のように雨が降り続きますと黒くにじみ出るだけでなくて相当なものが出てまいりますので、私どもも心苦しく思っているわけでございまして、議員ご質問のとおり常木用水への放流について現在協議中でございます。先回の代表質問の方でお答え申し上げましたとおり地元の議員各位を初め関係者と協議を重ねて、工法その他につきましても検討してまいりたいと思いますので、またその節はいろいろご協力を賜りますようお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(秋山久衛君) 経済部長、花里君。 ◎経済部長(花里禅君) 佐久市の農家と消費税について、農業用生産資材にどのくらいの消費税がかかっているかというご質問かと思いますので、お答えをしたいと思います。 市内農家が購入する生産資材はすべてかかるわけでございますが、私どもの把握では概して農協が7割、それから民間から購入する農家の方が3割、こういうシェアでとらえております。それをもとに市、佐久市の農協の平成元年の農業用資材の供給計画を見ますれば、この資材ですが、これは肥料、農薬、それから家畜のえさ、施設、それから出荷資材等でございますが、この数字は約14億 2,000万円余になるわけでございます。 したがって、市全体の資材費は民間から3割ぐらいの購入がございますもので、これを加えますと約18億 4,600万円ほどになるわけでございます。これに消費税3%が上乗せされますと、約19億 1,000万円余の資材費を要することになるわけでございまして、したがいまして、消費税というのにつきましては約 5,500万円が消費税として転嫁されてくるのではないかと、このように把握をしておるわけでございます。 こうした状況下での農業生産にかかわる純所得率は議員ご指摘のようにコスト高となってくるわけでございます。コスト高になり、消費低下が余儀なくされるわけでございますが、さきのご質問等にも市長からも農業農政全般にわたる基本政策が答えられておりますように、農工一体のハイテクを積極的に取れる中に付加価値な農業をより具体的に模索し、振興策を立て、農協、農家とともに考えていきたいと、このように考えておりますもので、よろしくお願いをしたいと思います。 以上です。     ----------------------- ○議長(秋山久衛君) 佐久市大字三河田70番地、松本義明さんほか5名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますのでご承知願います。     ----------------------- ○議長(秋山久衛君) 消防部長、大工原君。 ◎消防部長(大工原重明君) 浅間中学校の充実についての中で消防の関係についてお答えをいたします。 浅間中学校における防火シャッター2カ所において電気配線、校内放送等などがしてあって、非常の際に閉まらない状況であること、また階段下の石油ストーブ用灯油ポリタンクが貯蔵されて危険であることについて、消防署で検査及びその指導はどうかという質問でございます。 ご指摘の防火シャッターが不作動、またストーブ用の灯油入りのポリタンクの貯蔵不適格についてはご指摘のとおりであります。消防署といたしましては立ち入り検査を実施し、改善するよう指示書により指導をいたしてあります。今後もそのように指示書をもちまして指導をしてまいりたいというふうに思っております。 それから、非常階段のご質問でありますが、これは建築法でいう避難階段、または特別避難階段のことかと理解いたしますが、消防法令上ではその避難階段、または特別避難階段の設置を要望する規定はありません。 また、議員ご指摘の昭和62年には設置が必要、また昭和63年には必要でないというご指摘でございますけれども、消防法令に基づく非常階段に関する設置指導の事実はありません。もしあるとすれば指示書により指導はしてあるということになりますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(秋山久衛君) 民生部長、中山君。 ◎民生部長(中山全君) 中佐都小学校の水洗便所の排水についてのご質問の中で、県の指導基準は一体どうなっているのかというご質問でございますが、この指導基準につきましては昭和48年10月1日付で衛生部長、住宅部長、生活環境部長名で出されたものでございます。 この中で特に放流先の問題といたしまして、河川及び用水管理組合等の承諾という項目がございます。この内容につきましては河川及び用水地への放流についてあらかじめ河川管理者等々と十分協議してその承諾を得ることということで、先ほどお話に出ましたこれが同意の問題でございます。 2点目といたしまして、側溝及び下水溝、この関係については原則として耐水材料で構築され、常時相当量の流水量があって、かつ河川へ直接流入していること。その中で河川でございますけれども、河川は流入する放流水量のおおむね 100倍以上の希釈水量を有し、かつ滞留していないことというのがご質問の中でございました 100倍云々という内容のものでございます。 もう1点は、これは特にあの場所で関係ございませんけれども、河川が上水道の水源等環境衛生上特に水質保全を必要とする場合は放流しないことというようなことでございます。 それで、農業用水の関係でございますけれども、この河川の条件に準ずるというような規定がございまして、今までこの基準に基づいての取り扱いをしてまいったわけでございますけれども、水処理技術が進みまして非常に性能のよい浄化槽等が開発されました。それでまたこれを進めていくということ自体が河川の水質汚濁を防止するという大きな要素にもなるわけでございます。そういうようなことの中で県とすれば、この水質といいますか、指導基準を見直しまして6月14日の新聞報道にありますように、この同意は不要であるんだとような見直しをしておるわけでございます。 まだ若干私の聞くところによりますと、水利権者等の間に問題があるようでございます。そういうようなことの中で、この内容をさらに検討いたしまして中佐都小学校の問題につきましては教育委員会と十分に協議した中で対応してまいりたいというように考えておりますので、よろしくご了解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(秋山久衛君) 35番、池田君。 ◆35番(池田康行君) それではそれぞれご答弁をいただいたわけですが、市長からまず中佐都小学校の問題、この問題については私は知らないと、開口一番そういうようなお話がございましたし、また後日現場を見させていただきますと、こういう答弁内容であったわけですが、ここで私お願いしておきたいのは知らないということになればそれでやむを得ないわけですが、ここで責めたいと思いませんけれども、そこで現地を見ると、こういうことでございますが、これは当然秘書係等も議会も終わればそれぞれスケジュールも入ってくるだろうと、こういうような想定するわけですが、そういう中で6月はもういっぱいだと、こういうように聞いておりますけれども、7月中に来ていただけないかというように思います。 これは本当に子供たちの教育上の問題、それから私重複してまことに申しわけありませんけれども、子供たちが運動をでき得ないと、特にここで梅雨どきだとこういうことになると、おな一層わずかな晴れ間でもやりたいといってもトレンチの方から吹き出してきているということで、なかなかすぐ乾かないということがあるわけですが、そういうことを、これはもう早急にやっぱり解決をしなければならない。 しかし、これは一つの見通しの問題だろうと、こういうふうに思うんです。これは工事をやったりいろいろということになれば当然時間もかかってまいりますし、そういう点では理解できるわけですが、早期に来ていただいて、そうしてなかなかどうやるのかということについては教育長も工法等については検討すると、こういうことでございますので、その点ひとつ積極的にこの問題については子供の問題である、また教育の問題であるということで、再度市長にお答えをいただきたいと、こういうふうに思います。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 私が知らないと申し上げましたのは、今度先生からの質問があるということで、お話は伺っておりました。現地がまだわからないということでございます。実は中佐都の方へ新幹線問題がまだございますので、一度ぜひ市長出て来いと、こういうこともございますので、そのときに私はおじゃまをしようかと思っております。しかし行ったからといって、これはすぐ解決するような簡単な問題じゃございませんので、そこはひとつご理解をいただきたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 35番、池田君。 ◆35番(池田康行君) いずれにいたしましても、きょうの答弁を踏まえまして、またいろいろな面で細部に詰めて話し合いの場を設けていきたいと、こういうふうに思いますが、よろしくひとつお願いをしたいと、こういうふうに思います。 その他、学校給食の問題、これは先ほども愛媛県の今治市ですか、この問題も申し上げて食事、給食を食べればいいんでなくて、本当に子供たちのそういう問題としてどうか市長もセンター方式だと、こういうことを言っておりますけれども、再度自校方式ということについても教育の面からもひとつ十分検討していただきたいと、こういうふうに思います。 それから、安全食品の問題で、これ私全国的に宣言をしている都市はまだございません。私も承知しております。しかし、添加物についても輸入食品についても市長の安全であるということについては、私も最近非常に大きく私たちの健康を害している食生活の問題の中で問題があるわけです。私、先ほど 347の添加物があるということを申し上げたわけですが、これが32年から38年の間に 347ある 212がその中で、厚生省で認めておるわけです。十分時間をかけていろいろのテストをしていいと、こういうことですが、だが使用許可の問題、そちら専門ですから、それから削除という問題があるわけですが、削除も五十幾つあるんです。相当にこういろいろやってもあるんです。ずっと出ております。22年から統計が出ております。いずれにしても先ほどもダイオキシンの問題も出ましたけれども、OPPの問題だとか、TPZの問題だとか、そちら専門ですから市長さん専門ですから、申し上げませんけれども、しかし残留農薬がついてきておることは事実であります。 そういう点で、私宣言都市の問題についてはこれからもいろいろな角度から検討してそうできれば、市民の健康につながる問題だということで、これからも申し上げていきたいと、こういうふうに思いますが、市長はそういうことで全く安全なんだと、添加物にも問題はないんだということではなくて、ひとつなかなか前に食品衛生法のそちらにいた立場もありましてなかなか言いにくいだろうと、こういうふうに思いますけれども、しかし今日は6万市民のトップです。当然健康問題も食品の安全性問題もやっていかなければいけない、こういうことでございますので、それを強くお願い申し上げまして、いろいろ6点ほどありますけれども、特に申し上げまして私の一般質問を終わらさせいただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(秋山久衛君) 池田君の質問は以上をもって終結をいたしました。 ここで午後3時15分まで休憩をいたします。 △休憩 午後3時01分     ----------------------- △再開 午後3時15分 ○副議長(上原脩一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、碓氷泰弘君の質問を許します。 28番、碓氷君。 ◆28番(碓氷泰弘君) 一般質問も2日目の最終が近くなってまいりまして、大分重複した面もあるかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。 まず、最初に三浦市長の佐久市のかじ取りのスタートをお祝い申し上げるとともに、私ども市長の政治手腕に大きな期待を寄せるものでございます。 それでは、通告に従いまして質問してまいります。 佐久市も昭和36年4月に発足、長野県の東玄関口として、また佐久広域の中心として重要の位置を占め、昭和47年に60年を目標にした第一次佐久市総合計画を策定、田園都市から田園工業都市へと大きく発展し、着実な歩みをしてまいったわけであります。これは諸先輩方の努力のたまものであると深く敬意を表するものであります。昭和60年にさらに佐久市の活力ある都市づくりのため10年を目標に第二次佐久市総合計画が策定されております。これは21世紀を展望した活力ある産業の発展と、市民生活の高揚を図り限りない文化の創造とともに自然との調和の取れた市づくりを目指し、田園工業都市から「まほろば文化技術都市」へと創造あふれる佐久市づくりのために、まず1点としまして21世紀に向けた足腰の強い都市づくりのための道路網の整備、また産業の振興。第2点として公園都市構想、快適な居住環境と詩情あふれるまちづくり。第3点、豊かな創造力を持ち、生き生きとしたのびやかな人づくり。これらの3点を基本主張として新たな21世紀へ向けた活力ある物心豊かな都市づくりに向け、スタートしたわけでございます。 前市長はロマンみなぎる本計画を実現するため全脳を傾注して努力してまいる所存であると宣言されておりました。それが計画半ばにして今回三浦市長にかじ取りのバトンタッチをされたわけであります。招集日の市長の政治施政方針、また13、14日の各会派の代表質問での答弁をお聞きする中で、大型プロジェクト、環境整備、また福祉の見直し、充実と遠大な構想に大きく期待するわけでございます。この第二次総合計画以上な施策が施されるのではないかという期待もあるわけでございます。 また、午前中も市長は第二次総合計画に沿って対応し、見直しについては今後の財政事情によって慎重に対処していくという答弁もあり、重複するかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。 長期構想の中でわずか10年の計画の目標でございます。達成できる計画、また延長せざるを得ない計画等あると思いますので、市長のこの第二次総合計画についての対応と見直しについて、もう一度どのようにお考えでおられるかお尋ねします。 また、新規事業に対する国県への働きかけは今後どのようにされていくのかも重ねてお伺いいたします。 次に、環境整備についてでありますが、特に下水道でございます。全市水洗化という市長の長期構想の中で、公共下水道、農村集落排水、合併浄化槽等を組み合わせ、お金と時間をかけて実現させたいという力強い抱負が述べられましたが、心強い限りでございます。現在、進められている排水処理計画の策定作業はどのように進められておりますか。また各区、地域の要望もあるかと思いますが、そのあたりの話し合い等は今後どのようにされてこの計画を完成させるのかお伺いいたします。 また、水洗化実現まで長期間年月がかかると思いますが、それまでの間雑排水の処理はどのように市として対処されていくのかお伺いいたします。水洗化には多額の金額が必要であります。公共下水道、野沢地区であるお宅では受益者の負担金坪当たり 1,200円ということで、この分として35万円、宅内の工事費で93万円、合計 127万円というお金を支払っております。また集落排水の高瀬地区では借り入れに対する償還金年4万円で18年間、また宅内工事費で40万から50万円のようでございます。また個人で設置するところの小型合併浄化槽につきましては 100万から百二、三十万という費用がかかるようでございます。公共下水道において告示された区域内については3年以内にトイレを水洗化するとともに台所などの汚水を下水に流すための排水設備工事等を個人負担でしなければならないことになっております。一時的といえ高額の出費が見込まれるため、これに備えて準備資金を用意する必要があるわけですが、この資金の準備のために市として下水道貯金の奨励をしたらどうかと思いますが、市のお考えはどうでありますか。 また、この資金についても市はどのように指導されておりますか、その点をお尋ねいたします。 次に、福祉についてでありますが、特に老人福祉対策が大きな課題であります。代表質問、一般質問でも市長がこういった専門家であるという観点から多くの問題が出されておりました。我が国の人口は出生率の低下と平均寿命の伸長によりまして高齢化は急速なテンポで進んでおります。昭和62年10月における高齢化率は10.9%でありましたのが、21世紀初頭には16%を超えて西洋諸国の水準に達することが予測されるわけでございます。 また、佐久市の高齢化率は昭和63年4月現在で15.7%となっており、今後も増加の傾向にあり、全国平均を10年も上回っており、その中で特に寝たきり老人は現在 270人を超えております。これは高齢者のみならず市民全体の問題として総合的な施策が必要になってくるかと思われます。 さきの代表質問の答弁で市長は「施設をつくって入所させればよいというものではない。在宅介護と両立させていかなければならない問題である」と、答弁されておりましたが、私も全く同感でございます。家族が助け合うということは人間本来の姿であると思いますが、多様化した、また複雑社会機構の中で働かねば生活が成り立たない状況でございます。寝たきり老人を抱える家族の苦労は並み並みならぬものがあるかと思います。介護者の状況を見てみますと、妻が28%、夫が12%、嫁が47%、娘が11%、嫁さんが半数を占めておるわけでございます。次いで配偶者となっており、介護者は労力的負担、また精神的苦痛はもとより、嫁さんは勤めにも出られず、また娘は婚期逸してしまうという深刻な問題も起こっております。これら介護者の人たちを援助する手立てとして、家庭介護者慰労事業や短期保護事業などが実施されていることは介護家族にとって大きな励みになっておることでございます。 これらの事業にあわせ、社会福祉事務所では新たに在宅老人中期保護事業の設置やデイ・サービスセンターの設置等も計画されているようでございますが、この辺の計画についてご説明を願いたいと思います。 特に施設は特養等に併設との指導があるようでございますが、こういったデイサービスセンターのような施設が併設とは切り離して単独につくることができるかどうか、その辺もお伺いしたいわけでございます。 また、この施設の場所の設定については南とか北とかというそういうことはないんだという市長の考えの中から、地域のバランスも考慮していただきたいと、こういう声が市民の中にあるわけでございます。 また、今後佐久市としてこのデイサービス施設について何カ所ぐらい必要であるのか、その辺の見通しはどうであるかお尋ねいたしまして、第1回の質問を終わります。 ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 碓氷議員のご質問にお答えいたします。 第二次総合計画に対する考え方でございますけれども、これは午前中の木村議員のご質問にも答弁申し上げてございますけれども、これから高齢化社会、情報化社会、国際化社会、こういうことの進展によって、社会が大変かわってまいります。佐久市のまちづくりを方向づける当面の大きな課題といたしまして、高速交通網の整備、あるいは浅間テクノポリス計画、それからリゾート開発の推進、さらに高齢化社会対策など大きなものがたくさんあるわけでございますけれども、第二次総合計画基本構想はこういったことを踏まえた21世紀に向けての都市づくりの基本方針を示しておるわけでございます。 この構想を基盤といたしまして新しい需要に的確に対応していきたいと考えております。この基本計画につきましては現在推進されておるわけでございますが、これから社会の変化によってはあるいはきっと変化すると思いますけれども、そういうものに対応していく必要もあろうかと思いますが、今後慎重に検討してまいりたいと思っております。 その次の質問に、新規事業に対する国、または県への働きかけをどうするか、これは大きな問題が山積しておりますので、私一人でこれはできる問題ではございません。当然市の議会の皆様方、また県会の皆様方、それから地元の国会議員、ひとつ皆様で力を合わせてこれからやってまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 それから、環境整備について2点目のご質問の水洗化事業でございますが、これはいろんな事例もございますので、担当部長の方からお答えをさせていただきます。 それから、福祉の充実の3番目のご質問でございますが、デイサービスセンターのご質問がございました。これにつきましては先ほどご指摘のように佐久市の高齢化社会は全国平均10年先行して高齢化が進んでいる、まことにこれから深刻な問題になってまいります。当然これにはこれから福祉に対する需要の増加という問題が起きてくるわけでございまして、そういう将来の需要増を見合った対策をこれから立てていかなければならんわけでございます。 今回の議会の質問でしばしばお答え申し上げておりますように、これからの高齢化対策は大きな柱として、1つは健康づくり、それから2つ目は保健と医療の整備、3つ目が福祉の整備、それから4つ目に年金、5つ目に保護者対策とこうあるわけでございますが、このご質問のデイサービスセンターの問題はこの福祉の在宅ケアにかかわる問題でございます。社会とかかわりを持ちながら健康で生きがいと喜びをもって過ごせるような福祉社会をつくるための環境整備としてこの在宅老人デイサービスセンターの設置にかかわる予算を今議会にご提案申し上げたわけでございますが、在宅における継続的なケアを行うためには老人ホームなどの地域の社会福祉施設との連携により介護家族の負担の軽減を行うことが現実に必要であるわけでございます。また施設を地域における在宅サービスの中核的な拠点として活用することが重要と思われます。 先ほどご質問の施設併設以外でもできるか、こういうご質問がございましたが、これは当然やろうと思えばできますし、また医療機関でもやってもこれからいいわけでございます。今後、総合的にこういうものは計画をしなければならんわけでございます。 このデイサービスセンターは虚弱老人に対しまして送迎バスを使って送り迎えをしてあげる。それから、日常の動作訓練、生活指導、それから入浴サービス、給食サービス、こういうものを実施することによって、老人の自立的生活の助長、それから孤独感の解消、これは大変大切なことでございます。孤独だからぼける、ぼけるからさらに孤独になる、この繰り返しで痴呆老人は進んでいくわけでございますが、さらに心身機能の向上を図ると同時に、これは家族の負担軽減を目的としておるわけでございます。 ご質問のこれからの市単独の計画があるかというお話でございますが、先ほどご説明申し上げましたように、今後の需要増を見合って総合的に立てませんと個々に立てておくと将来いろんな問題が起こってまいります。需要がこれからうんとふえますので、その辺も十分見越した上で総合的にこれから計画を立ててまいりたいと、こう考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(上原脩一君) 民生部長、中山君。 ◎民生部長(中山全君) 生活排水処理の関係のご質問でございますが、まず第1点といたしまして資金の方の関係でございます。この関係につきましては既に実施をしております志賀地区、また南岩尾地区という関係についてはそれぞれ若干違うところがございますけれども、組織的なものをつくりまして、そこで資金の積立方式というようなことで受益者負担金の準備をされているというのが実例でございます。 もう1点、この資金に対する市の指導はどうかということでございますけれども、生活排水処理計画を策定した段階の中で、地域または地区ごとにそれぞれの方式というものが違いまして、資金また受益者負担額というものも異なってまいるわけでございます。その方針がこの計画に基づいて出てまいりますので、その時点で地域の皆さん方といろいろお話し合いや協議をいたしまして、ただいま申し上げました志賀地区、または南岩尾地区というような前例も参考にする中で資金の準備についてご指導申し上げていきたいし、またお話し合いをしてまいりたいというように考えております。 最初の質問でございますけれども、排水処理計画の策定について現在どうであるかということでございますけれども、この点については実は10月の段階までにやるものについては県下統一した要領で全部実施することになっております。そういうような関係の中でこの計画策定のための骨組みについて現在調整をしておるわけでございます。 今後、地元との関係についてはどうだろうかという計画策定の段階でどうかということでございますけれども、原案策定後ではっきり計画書としてでき上がらない前に、できればそれを叩き台として区長さんを初め地域の皆さん方と協議をしていく中で最終的な計画策定ということに持っていきたいと。ですから、はっきり申し上げまして、市民の皆さん方、また地域の皆さん方のご理解をいただく中で、この計画を樹立してまいりたいという考え方でおりますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(上原脩一君) 28番、碓氷君。 ◆28番(碓氷泰弘君) ただいまご答弁をいただいたわけでございますが、この総合計画で市の人口10年後に目標6万 4,500人、こういう目標でスタートしているわけでございます。先ほど来の市長答弁の中にも佐久市の発展には定住人口の増加も大きな要因であるという話も出てまいります。また超長期構想という目標の中で、佐久市はやがて10万都市を目指していく必要があるということもうたわれております。またさきの方の一般質問の中で近隣市町村に対する市長の考え方も伺ったわけでございます。佐久市を取り巻く回りの臼田町、浅科村という、そういう状況の中で地形的には大分有利ではないかという感じがする中でございます。これもこれらの合併という字を使うと抵抗があるわけでございますが、これらの近隣に対する検討機関、または研究機関というのも今後の課題として考えていかなければならないと思います。将来に向けてのこういった構想について市長はどういうお考えであるかお答え願いたいと思います。 また、下水道計画も10月には全市の計画ができるということでありますし、ただいまの民生部長の答弁の中にも計画策定後に各区、地域との懇談をしていくんだというお話がございましたが、これでは各地区の要望がこの計画の中に盛り込まれないのではないかという懸念がするわけですが、その点民生部長はどうお考えであるかお願いしたいと思います。 また、福祉の面では需要に応じた施策ということでございます。これは泥縄式ではなかなかよろしくないという面があるかと思いますので、先を見越した施策の推進をお願いしたいと思うわけでございます。 よろしくお願いします。 ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) お答え申し上げます。 定住人口の増加の方法でございますキが、おっしゃるとおりいろんな方法があると思います。これから企業を誘致したり、それから観光客もふやしたり、リゾートをつくってそこに定住人口もふやすと、いろいろございますが、やっぱり合併というのも一つの方法だということは先ほどのご答弁でも申し上げましたけれども、やはり合併問題となると相手の立場というものを尊重しなければなりません。したがって、十分そういうことを考慮に入れながら機運の醸成を待ちたいと、こう思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 福祉の方も本当に私はこれからも大変な似vが多くなってくる問題でございまして、福祉というのはどんなに金があってもこれで足りるということはございません。したがって、よほど計画的にやりませんと、本当に将来大変な問題になってまいりますので、ひとつこれは本当に困った人から救えるような効率的な方法で福祉対策は総合的に進めていきたいと、こう思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(上原脩一君) 民生部長、中山君。 ◎民生部長(中山全君) 計画策定の地元との調整の関係ですけれども、言葉足らずで申しわけございません。 計画のための原案策定の段階で、一応一つの方向づけをいたしまして、それを叩き台として地元の皆さん方と協議をいたしまして、最終的な計画を確定をしてまいりたいというように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○副議長(上原脩一君) 28番、碓氷君。 ◆28番(碓氷泰弘君) ありがとうございました。 環境問題の中で合併浄化槽の補助の問題が連日出ていたわけでございますが、小型合併浄化槽については市で条例をつくれば国の補助対策になるということで、川上村でも実施しているというような例がございます。この問題につきましては排水計画が完成するころの課題としていきたいと思います。公共下水道が今盛んに建設されております。この公共下水道に対して佐久市としても今まで15年間に30億以上の負担金が出ているとも聞いているわけですが、一部の地域だけが恩恵を受けるというのは公平な政治に反するわけでございます。不公平でありますので、市としても市全域に恩恵があるような方策をこれからお願いしたいと思います。 それから、下水道に対する資金面の指導も今までの例を見ながらということで行われるようなことでございます。これ佐賀県の鳥栖市の例でございますが、水洗化に備える下水道貯金ということで、市が中心になって啓蒙をしながら的確に水洗化に向けて準備がされているということでございます。なかなか資金も急にということでは大変でございますので、ひとつその点を極力、もう本管が入った時点で即つなぎ込みができるというような体制を取るためにも資金面の指導は完璧にしていただきたいと、こんな気がいたします。 また、福祉の面も今後これからどんどんいろいろな問題がふえてくるわけでございますが、市長の長い経験の中でこの面については完璧な措置をされることをお願い申し上げまして、私の質問を終わります。 ○副議長(上原脩一君) 碓氷君の質問は以上で終結いたしました。 次に、重田悦夫君の質問を許します。 30番、重田君。 ◆30番(重田悦夫君) 私は公害問題一般、そして土地改良事業について、市長及び担当部長からご回答をお願いいたします。 今回の市長選に当たりまして三浦市長が当選をされまして、心からお祝いを申し上げ、あわせて佐久市の発展のために一層のご尽力を期待申し上げます。 私はこの神聖なる議場において市民の代表として市政に携わる機会に接しまして心から感謝を申し上げる次第でございます。政治は即生活であって現実に即し多種多様な諸問題をどう解決するかによって社会の発展、理想に近づける努力、それが政治であると私は思います。私は市民の代表として、また多くの人たちの代弁者として日の当たらない人たち、生活や病に苦しむ人たち、そして公害問題に悩む人たちなどに温かい手を差し伸べながら不公平や差別をなくすために一生懸命努力をしてみたいと思うのは私は考えでございます。 そして誰とでも接しながら謙虚な心でおごらず高ぶらず、広く大勢の声を聞きながら政治に情熱の炎を燃やしていきたい、これが私の信条でございます。私は困った人の立場に立って人の面倒を見ること、そして思いやりの心を持つことがいかにすばらしいことであるかということ、肝に銘じております。この席をお借りしまして、市の理事者、そして行政に携わる諸君、先輩並びに同僚の議員の皆さんのご理解とご協力を切にお願いをいたしまして、私の質問を告げたいと思います。 私は昭和60年4月からこの3月まで4年間区長として、また区長会長として行政の末端における尖兵として道路、水路、公害問題、老人福祉、青少年育成体力づくりなど、いろんな問題に携わってまいりました。また、昭和55年より本日まで佐久平土地改良区の理事として、さらに昨年の6月には佐久平土地改良区の庶務担当、工事担当理事として、土地改良事業に携わってまいりました。 私はこの経験から公害問題及び土地改良問題と農林予算の問題について、この2点に絞って質問をしたいと思います。市長及び担当部長からご答弁をお願いいたします。 まず、公害問題についてでございます。 最近の社会の中で、バイオロジー、化学でございます。サイエンス、科学でございますが、この技術と進歩発展はすばらしいものがございます。そのすばらしさが私たちの生活の中に多く取り入れられて便利さが生活に潤いを与えているのもまた事実でございます。その反面、公害として多くの問題を投げかけておるのもまた事実でございます。家庭の雑排水問題、工場排水問題、さらにし尿処理問題などが数限りない問題が投げかけられております。美笹温泉問題もその一つでございます。昨年9月のこの議会において先輩の木村議員さんから質問がございました。私は当時区長としてこの問題に深くかかわっておりましたので、私は当時傍聴席から木村議員の質問、そして行政の側からの回答を聞いておりました。今回、私は立場をかえて公害問題の当事者として市の公害行政に対する担当者の意見を直接聞きたくて質問に立ちました。 まず、美笹温泉問題に対する経過について私からご説明を申し上げます。 美笹温泉問題についてはいつから問題が始まったかと、そのことについては私はつまびらかではございません。私の知っている範囲でご説明を申し上げます。まず一昨年62年の5月でございます。信濃産業株式会社から佐久市長に対して美笹温泉の掘削の同意願いが出されて、市長はこれに同意をしたと。さらに5月に温泉掘削に対する許可申請が長野県温泉審議会に出されて、これに同意が出たということでございます。 その許可の条件として地下 1,500メートル以内、6月15日には地元におきまして地鎮祭が行われました。市長も出席したようでございます。6月に温泉の掘削が始まりました。8月の末に温泉の掘削に成功して、地下 1,450メートル、地下の温度摂氏80度、地上で42.3度の温泉の掘削が成功したわけでございます。9月5日にレストハウス美笹におきまして美笹温泉という命名式がございました。神津市長の命名によって美笹温泉。その9月に信濃産業株式会社は長野県衛生公害研究所に対して分析を依頼したと、そういう経過がございます。 温泉水の分析結果は10月12日に信濃産業に対して報告がなされました。しかし、これは企業秘密として公開はされませんでした。昨年の1月の初旬だと思います。佐久市長に対して信濃産業株式会社より美笹温泉の温泉計画書及び排水処理装置、分析結果表等が出されたはずでございます。1月10日に私たち竹田、糠尾、日向、3区の区長に対して、この温泉水、生活雑排水及びし尿処理水の中沢川放流についての同意願いが出てまいりました。その際私たちは3区の区長で協議をいたしまして、「公害はございませんか」と、こういう質問をいたしましたら「公害は絶対ございません。大変立派な温泉です。皆さんにはご迷惑はおかけしません」ということでございましたので、それでは私たちは誓約書交換でと、誓約書交換で同意をいたしました。企業としては誓約書でなくて、念書か確約書でということでございましたが、私たちはそれではだめです。誓約書ということで、協議の結果同意をいたしました。3月13日になって初めて美笹温泉の分析結果の内容が私たちの手元にわたったわけでございます。 3月14日に竹田公民館において温泉の説明会がございました。かなり紛糾もいたしました。3月28日に日向公民館において説明会がなされました。私たちはこの分析結果を見て将来公害の発生、特に塩害でございますが、発生の憂いがあるということでかなり検討いたしたんでございます。それで塩害ということでございますが、私たち既に塩素というものは化学符号でNaClというふうに表現しております。そのNaというのは塩化ナトリウムでございますが、それが 5,820ppmという、Clが 8,935ppm、あわせて1,475 ppmで膨大な塩分が含まれていることが かったわけでございます。どうして 1,750が多いかというと、私たちは海の水、海水を比較した場合でございます。海水に塩分が3万ppm含まれていると言われております。ですから、温泉の源泉は海水の2分の1の塩分が含まれていることになっております。これを 300ppmないしは 500ppmにして中沢へ放流するということでございますが、私たちはかなり心配をしまして63年の4月27日に3区の区長で長野県精密工業試験場化学部研究室の門をたたきまして、この分析結果の内容について相談に行った。そこでアドバイスをいただいたり、研究をした結果、将来公害の発生の憂いがありますと、そういう助言をいただきましたので、さらに4月30日、佐久市長に対して市の公害課の職員を試験場へ派遣して、そして5月9日に市の職員2名、信濃産業から1名、私たち区長3人と前任者の区長含めて7人で、岡谷の長野県精密工業試験場に参りました。そこでもかなり危険性がありますという助言をいただいたわけであります。 そこで、私たちは3区の区長で協議した結果、大変なことになるということで、5月11日、上田市におります長野県弁護士会副会長佐藤芳嗣弁護士、私の顧問弁護士でございますけれども、その弁護士の門をたたきまして、私たちの同意撤回について相談をした結果、白紙撤回をしろと、そういうことになりました。その内容についてでございますが、同意の際、公害の心配は一切ございません。皆さんには絶対ご迷惑はかけませんという、そういう誓約の中で、将来公害の発生の憂いがあるということでございますから、その誓約書からいくと詐欺ないしまたは錯誤による、そういう意味で私たちは内容証明を持って信濃産業に白紙撤回をいたしました。5月12日に信濃産業に内容証明で白紙撤回、さらに5月18日、佐久市長及び保健所所長を通して長野県知事に白紙撤回をした理由でございます。 以後、私たちは温泉問題についていろいろ研究してまいりましたが、その中で私は大変残念に思うことがございます。62年の5月から63年の3月まで約1年間ございますが、地元の市長が命名をしたり、地鎮祭に出席していながら地元の区長、住民に何ら説明もなく、こうした公害問題が実際に農民に憂慮されるような問題が出てきたということは私たちは大変残念に思ってならないわけでございます。当時私たち区長は市の生活環境課に参りました。佐久市6万人の生活を守るための生活環境でございますが、私たちはこの美笹温泉の対応について当時区長として、1市民として市の対応は全く当てにあらないかなと、そんなことで、私本当に残念に思いました。今回、議員という立場でこういうことがあっていいのかなと、こんなことで公害問題を取り上げた次第でございます。 そこで質問をいたしますが、神津市長、そして三浦市長にかわりましたが、経験豊かな三浦市長はこれからこうした開発問題の中で、公害問題にいかように取り組むのか、私は将来西山開発、あるいはリゾートが話題に上る日も近いでございましょうか、防止協定を結べばいいということではございません。住民の生活を守るために先ほども上原議員さんから出ましたが、私たちが生きていく上に最低必要なことでございます。ですから、この公害問題についてきちんとした対応をお願いしたい。市長及び部長からご答弁をお願いいたします。 次に、土地改良事業について質問をいたします。 最近の農業を取り巻く内外の情勢は非常に厳しいものがございます。外にあっては農産物の輸入の自由化、特に米の輸入の自由化については日増しにその圧力が強まっております。内にあっては水田30%の減反問題、転作の補助金の削減、後継者不在、農家の高齢化、嫁不足問題など、深刻さを日増しにましており、そのために農地、山林が荒廃し、目を覆うべきものがございます。 そんな中で農業の近代化、機械化、合理化を進める上で、土地改良が進められております。農民みずからが意欲を燃やし、新しい農村確立のために努力をし、傾注しておることもまた事実でございます。佐久市としましても、田園都市として農業の占めるウエートは非常に大きいものがございます。商工業とあわせて一大産業でもあります。国の農業政策が揺れ動く中で、農畜産物の自由化、米の減反政策など、各種補助金の削減される中で、地域農業が生き延びるためにその施策として市独自の農業政策を打ち出すべきではないかと、佐久市独自の政策を打ち出し、特色あるカラーで農業振興を図るべきだと思いますが、市長及び担当部長はいかがでしょうか。 そのためには予算の増額が必要でございましょう。ちなみに昭和62年度佐久市の決算に見る農林予算について調査をしてみました。62年度の佐久市の支出総額は 140億 3,900万円でございます。その中で農林予算は8億 3,600万円でございます。その比率は6%でございます。長野県には17の市がございますが、その農林予算の占める平均は7%でございます。行政当局では口では田園都市、その占めるウエイトは大きいと申しますが、これでは農業振興予算にはほど遠い予算であり、農業政策不在、農業軽視予算であると私は思います。 私は今回初めて議員になりましたが、今まで改良区の中で、佐久市の農林予算は少ないんだなということを感じておりましたが、今回予算書を見てつくづく思いました。では、どこがということでございますが、伊那市では12%、佐久市の倍です、須坂市は11%でございます。更埴市は10%、上田、飯田、中野、塩尻が9%、大町、駒ヶ根市が8%でございます。私は伊那、須坂を同列に見るのは不見識かもしれませんが、最近の農業を取り巻く状況の中で佐久の農業が生き延びるために積極的な予算措置を講じて農業振興を図るべきではないかとご提案を申し上げたいと思います。 次に、土地改良事業についてご質問を申し上げます。 佐久平土地改良区の実情について説明を申し上げますが、いかに佐久市の農業予算が少ないかをご理解いただけると思います。土地改良事業については私から申し上げるまでもなく、日ごろ行政当局からの積極的な協力に感謝を申し上げます。平成2年、あるいは3年には中込地区、あるいは日向地区が佐久平土地改良区の中で圃場整備に着手される予定であります。改良区の主な仕事は圃場の維持管理、農道、水路、排水路の維持管理であります。私は改良区の工事担当、庶務担当理事として痛感することは、市の耕地事業の一環を担っているということが土地改良区の仕事でございます。 そんな中で、佐久市が佐久平土地改良区に出資する予算、交付金はわずか70万円でございます。佐久平土地改良区の中には佐久市に居住する人で組合員が 2,663人、圃場面積が 1,026.7ヘクタールあります。隣の臼田町では佐久平に加入する組合員が 201人、面積で61ヘクタールでございます。やはり佐久平土地改良区に70万円の交付金を出しております。その比率は組合員割で8%、圃場面積で6%でございます。しかも臼田町では幹線道路、幹線水路、幹線排水の維持管理費、工事費はすべて町で負担をしている実情でございます。この他近隣の土地改良区の内容を聞くに、道路、水路、配水路等の維持管理費はすべて市町村が負担をしておると聞いております。 佐久市内には佐久平土地改良区のほかに6つの土地改良区があります。佐久土地改良区、耕作面積が 618ヘクタール、組合員が 1,430人、岩村田が 337ヘクタールで 920人、平根が 210ヘクタールで 640人、四ケ用水が 170人で 487人、東地区が 115ヘクタールで 451人、小田井、御影地区が 184ヘクタール 457人でございます。これをあわせますと 1,634ヘクタール、 4,385人となります。これに佐久平の 1,026ヘクタールを加えますと面積が 2,660ヘクタールとなります。組合員は 4,385人プラス 2,663人で 7,048人となります。佐久平土地改良区では2年後には県営圃場整備も完了の予定でございます。それ以降は道路、水路の維持管理費は一切計上されません。 したがって、市では早急にこれらの対策についてご検討いただき、農林予算の増額をあわせてお願いしたいと思います。私はここでこのご提案を申し上げますが、市長及び部長からご回答をお願いしたいと思います。 土地改良事業の実施の際、農道等のつぶれ地についてでございますが、私たちは道路については耕作者が共同減歩方式によって土地を賄い、農道の整備をいたしてまいりました。昨年私たち佐久平土地改良区では群馬県の前橋南第二土地改良区の視察に行ってまいりました。その際土地改良区では説明によりますと、3メートル、4メートル道路を5メートルするに全部市が用地を買収して5メートルにしたと、しかも工事費まで全部市が負担したということを説明しておりました。佐久市ではいかがでしょうか。 次に、土地改良区の中で、国道 141号線バイパス用地の確保についてご質問をいたします。 既に陳情書をもって内容説明は終了しております。この陳情書の内容説明をいたします。趣旨です。佐久平土地改良区より佐久市が国道用地 141号線バイパスとして先行取得した2万 3,040平米の売却により得た売却益の返還についてということでございます。 平素改良区に利用推進につきましては格別なるご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。さて当時市では佐久市の農業振興は基盤整備が第一であり、圃場整備事業を実施することにより交通網の整備と農業の省力化による労働力の確保が進み、商工業が盛んになり、ひいては大佐久市の発展になるとのことから、市では圃場整備を精力的に進められました。 しかし、財政事情が悪く国道バイパス用地の先行取得に対する単価も農民の納得する単価ではありませんでした。安すぎるとつっぱねると、財政が苦しいから佐久市の発展のために協力してほしいとの繰り返しで前進がなく、困っていた。当時市会議員で当改良区の副理事長であった故中嶋隆氏が現在の財政事情からして精一杯だと思うから、しぶしぶ2万 3,040平米を 3,000万円で単価、 4,300円で一応決着をしました。なおこのとき支払い時期は登記完了の時点となりました。その上地価の上昇で当時の契約単価が安くて組合員の説明ができないことから、理事会でも紛糾をいたし収拾がつかず、また圃場整備で一番やっかいな換地があやうくなったこともしばしばでございました。 また、異議申し立てが出て換地の影響が理解されず、土地代金の支払いを早めることで市役所の理解の中で、昭和48年に支払いをいただきました。その後53年ごろよりバイパス計画が本格化し、単価の問題が再燃し、当時市では財政事情が悪いから佐久市発展のために協力いたしましたとのことで、安い単価で提供した土地が5年間で4倍にもなったので不満が続出、当時市は不動産屋ではないので経費を差し引いた残金は改良区へ返すべきだとの意見も出ました。このことから市会議員の皆様にお願いし、市と交渉していただきましたが、思うように進行しません。おな当改良区では当時の会計担当理事、茂原智量氏が佐久市と話し合った結果、当時の建設部長が2回にわたって口頭でバイパス用地の確保が法では認められていないが、換地後いずれ積立金の中からお支払いをするというような内容のご返事をいただいたということでございます。 そこで、ご質問をいたしますが、つい先ごろ箕輪議員、あるいは臼田議員が市の土木、あるいは建設、総務の部長とこういう問題について話し合った経過があると思いますが、この経過について、そしてこの支払い代金について、差額金の中から手数料を差し引いた代金の支払いができるかどうかお聞きしたいと思います。もう一度確かめたいと思いますが、関係部長からご答弁をお願いしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 なお、2回目の質問で回答次第、私も質問いたします。 ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) ただいまの重田議員のご質問にお答えいたします。 私が公害にどう取り組むかというご質問がございました。私は公害対策基本法の精神に沿いまして公害行政に取り組んでまいります。これから佐久は長野県の玄関として発展すればするほど環境問題は当然考えてまいらなければならないわけでございます。事業活動と市民との間にトラブルが生じるようなことでは健全な市の発展とは言えないと思います。一方に偏ることのない公平、公正な行政を進める中で調和の取れた市づくりをしてまいりたい、これが私の取り組む方針でございます。 それから、美笹問題が出てまいりました。私も長い公害行政の経験から申し上げますと、問題が起きたときの最初の計画またはスタート時点での対応の仕方というのが、公害問題の解決の一番鍵になるということを私は経験上思っておるわけでございます。一度感情問題でこじれ出しますとなかなか公害問題というのは収まりが尽きません。一番代表的な例が有名な水俣病でございますが、熊本県の水俣病と新潟県の阿賀野川の水俣病と、同じ水俣病でも今熊本の方はまだいろんな問題が残っております。やはりこれも最初の取り組みのまずさということを私は痛感しておるわけでございます。 したがいまして、一般論で申し上げますが、温泉掘削というものは先ほどの質問でもちょっとお答え申し上げましたが、大体 800メートル、 1,000メートル以下になるといろんな問題がございます。しかし仮に問題があったといたしましても今相当科学技術が進歩しておりまして、いろんな解決の方法があるはずでございますが、やはり最初のいろんな先ほどちょっと伺いましたら説明がなかったとか、そういう問題が一つのきっかけになることが公害問題でしばしばございます。一つのことをやろうとするときにはよくいろんな話し合い、気配り、そういうことをすることによってまことに同じ問題でもスムースに片づくことが多うございます。そういう点は私これから配慮してまいりたいというふうに思っておるわけでございます。別に市が当てにならないという表現がございましたけれども、決して市が当てにならなかったのではないんじゃないかと私は思いますが、最初の取り組みの問題だと私は思っております。 それから、農産物の自由化の問題でございますが、市独自の農業政策を打ち出すべきだと、こういうお話がございました。私は今回の議会のご質問に対する答弁でもしばしば農業問題というのは佐久市の何といっても一番基本の問題であると。やっぱり佐久市の農家のあすが見えないようではこれからの佐久は思いやられるというお話をしばしばしてまいってきておりまして、それにはこれから農業の先端技術との取り組み、いろいろお話を申し上げました。農工併存型のテクノポリスとか、いろんな私の考え方を申し上げましたが、とにかく私はいろんな農業関係者以外の人も交えた研究会をひとつ近々発足させたいと、こう思っておるわけでございまして、ここで一度佐久の農業をどうするか、一度検討をしてみたい、討議をしてみたいと思っております。どうぞその節にはまたよろしくいろんなご意見をいただきたいと思います。 それから、土地改良事業につきましてはかなり細かい数字がたくさん出てまいりますので、担当部長の方からご説明を申し上げます。 ○副議長(上原脩一君) 民生部長、中山君。 ◎民生部長(中山全君) 美笹温泉の排水問題のご指摘でございますけれども、私どもとすれば当時決して地元の意向を全く無視したというようなことの中で温泉水の放流問題の処理に当たったわけではございません。 確かにご指摘ありましたように問題処理の過程におきましては、市長がおっしゃいましたような気配りの不足したこともございますし、また地元関係者の皆さん方のご都合やご事情等がございまして、接触する機会も数多く持てなかったきらいは多分にございます。 しかし、最終的には温泉水の排水に対しまして法的な問題等も非常に厳しい状況であったわけでございますけれども、基本的には地元の皆さん方の立場に立ちまして事業者に対し、施設の改善策等を向上させるような指導もしてまいりましたし、また最終的には市の責任におきましてこの問題を処理するべく対応してまいったところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。 なお、いずれにいたしましても今後の公害問題の処理に当たりましては、ただいま市長が申し上げましたように、市長の公害問題に対する基本姿勢に基づきまして対処してまいる所存でございますので、ご了解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(上原脩一君) 経済部長、花里君。 ◎経済部長(花里禅君) 私の方から佐久市農林予算が他市と比較して非常に低いではないかと、こんなご指摘をいただいておるわけでございますが、一つのご理解をいただくべくひとつお答えを申し上げたいと思うわけでございますが、ご案内のように私どもの農林予算の事業分野においての編成の過程において他の市町とも異なっていることがあるわけでございます。その辺をあらかじめご理解をいただきたいと思うわけでございます。 大変、佐久市は大型事業で他に付随する諸事業が一応完成したことにより一般会計上、比重の高い分野とはご指摘のように言い難いわけでございますが、地域社会の経済構造の変革に見合う予算配分と財政事情がございます。一方、農林予算はその性格上、事業費の全体計上は余りございません。そのほどんどが助成及び補助策であります。これらの背景には業務内容から見ていろいろ議員さん、土地改良の理事でございますし、土地改良区、あるいは農協等が事業主体に納まるのが妥当であり、各種事業についても農林漁業資金の活用による債務負担行為によって整備を進めているところもあるわけでございます。 仮にこの農業予算が市が事業主体になれば、その事業にかかわる事業費そのものが一般会計に計上できますので、形式的には非常に予算規模が大きくなろうかと思うわけでございます。佐久市の62年度の一般会計における歳出総額は議員仰せのように 142億余でございます。それに対する農林予算は8億 4,600万余で、比率ではたしか低いわけでございますが、これに農業集落配水特別会計、これも他市については一般会計でやっているところもあるやに聞いておるわけでございますが、また土地改良事業費の4億 6,922万、これは農業集落配水と今の土地改良事業費の合算額でございますけれども、それを加算しますと、13億 1,000万余になるわけでございます。そこらを合算しまして試算しますと 9.3%、構成比で、そういう数字が出てくるわけでございます。農林業予算は公共投資の中において低位にあるとは言えないではなかろうかと、私なりに分析しているわけでございますが、しかし、これもこれからの農業をどうしていくかと、こういう中においてはまだまだ満足する、ご指摘のように予算ではございません。これから佐久市農協誕生します大型農協との長期展望、広い視野に立って新時代にふさわしい組織づくりと新農業振興施策の樹立とともに新規事業の研究開発と導入について財政均衡を保ちながら積極的な推進もして農政の充実に向けて努力をしてまいりますもので、その辺は一層のご理解をいただきたいと思うわけでございます。 次に、土地改良の方の事業費でございますけれども、土地改良事業は言うまでもございません。農業構造施策の中核を担うものでございまして、施策の達成に向けて今後さらに強力に推進していかなければなりません。また地域の実情に柔軟に対応しつつ、来るべく21世紀に向け、水田を基軸とする地域農業を揺るぎないものとするためには予算の確保はもちろんのこと、土地改良事業の持つ特質を十分生かしながら農政を専当し、かつ農業構造の体質強化を図る中で、今後の農業を担う若手後継者の伝承させるような対処をしていかねばならないかと思います。 議員お尋ねの幹線道路、あるいは農道の維持管理につきまして、土地改良施設の基幹施設でもあるので事業実施団体と協議しながら土地改良区の持つ特質を損なうことのないようにしていきたいと考えておるわけでございます。特にご質問の中に佐久市は隣の臼田町と比べて佐久平土地改良区の中では非常にご指摘された低いではないか、同じ金額ではないかというご指摘があったわけでございますが、これは各市町村及び改良区の実情においてなされて補助しているわけでございます。 例えば、南佐久の場合は南佐久郡下に改良区というのはございません。あるのは八千穂村だけでございますが、臼田町には改良区がやはりないわけで、佐久平については穀倉地帯については佐久平土地改良区に全部加入して参画をしている、こういう実情があるわけでございます。 いずれにいたしましても、この県営圃場整備の完了した時点で検討し、事業実施団体とも協議してまいりたいと思うわけでございます。そういうことで補助金等についてはこれから佐久平の方について私ども中込の新たな92ヘクタール、あるいは日向の12ヘクタール等も佐久平改良区主体にお願いをしなければならないわけでございます。そんなことからして、一定の事業段階の実施等を見て補助政策をしていかなければならないんじゃないかなと、こんな考えで私はおるわけでございますもので、その辺ひとつじゃいつどうかということは今ちょっとここでは申し上げられませんけれども、これから中込の圃場整備、あるいは日向の圃場整備をお願いをするわけでございます。その時点で検討させていただきたいと、このように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○副議長(上原脩一君) 建設部長、武田君。 ◎建設部長(武田一郎君) 私から 141号バイパス、都市計画道路の小諸・佐久・臼田線でございますが、これの用地関係につきましてお答えを申し上げます。 野沢の跡部地籍の 142号線の交差点から臼田町境までの延長 2.8キロメートルにつきまして、佐久平土地改良区のご協力、また地権者の皆様方のご理解をいただきまして、現在片側2車線でございますが、立派な道路として供用されております。これらの道路用地につきまして以前当時関係する議員、また昨年の議会での臼田紀子郎議員のご質問もあり、お答えを申し上げてまいった経過がございます。 昭和47年から51年当時でございますが、譲ってくれる人、また買う者それぞれが合意されまして契約の上処理されております。買収価格、処分価格につきましてはそれぞれの時期、特にオイルショック等があり、変動がございましたが、適正価格とせざるを得ないわけでございます。したがいまして、佐久平土地改良区を初めといたしまして関係された皆様方のご協力に深く感謝を申し上げております。この地域に対しまして道路等の舗装と公共工事の施工によりまして、お礼の証明にするよう努めておりますので、ご理解のほどをお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(上原脩一君) 30番、重田君。 ◆30番(重田悦夫君) 土地問題については、土地改良区に参りまして、また相談をしたり、臼田議員とも相談をしてまた皆さんに質問したいと思います。 それから、公害問題でございますが、4月の選挙に私は佐久市内を歩きました。場所は特定して申し上げませんが、ある地区には焼却炉の問題、位置問題が出ています。あるいはある団地の中で、いわゆるアスベスト公害、こういう問題が憂慮されている場所もございます。あるいは建築廃材、コンクリート二次製品というものを捨てて大変危険な場所があると、それは私が美笹温泉の公害問題を取り上げて新聞などに話題になった関係から私に相談をしたり、アドバイスをしてくれて大変ありがたいことでございますが、先ほど上原さんからお話が出ましたが、最近の東部町の深井戸から硝酸窒素塩が出たりということでございます。これは私たち農家で使った肥料もそうですけれども、家庭の雑排水を地下浸透したために地下の細菌の媒介によって硝酸塩ができて、それが地下へ浸透したんではないかというような心配もあるようでございます。 この硝酸塩というのは煮沸しても、あるいはまた浄化しても取れない。この水は飲むわけにはいかない。それでこれを長い間子供などが飲んでいると大変なことだ。例えばヘモグロビン、こういうものが減少して血液の酸素を送る、こいうものに影響を与える。あるいは佐久市にあるいわゆる石綿です、こういうものが空気中、大気1リットルに繊維が10本、これが粉塵となって出た場合、肺がんの憂いがある。最近信毎によりますと大町市でテトラ、これは市の産業廃棄物の中から大町市の水源地へ流れ出たということでございますが、大町市で必要とする水量の30%がこの水源からテトラが出たというお話もございます。また、群馬県の嬬恋村で最近は使用はされていません。また使用禁止になっている農薬でございますが、HCBというヒッサクロンベンテンという農薬がございますが、これは肝臓がんになるということでございますが、肝臓障害、こういうものが井戸や川から出ているということでございます。 先ほど上原議員さんからもお話が出ましたが、市の環境課はどこへでも川へ流せばいいんだと、温泉問題もそうですが、防止協定を結べばそれでいいということではございません。先ほど市長さんも申しましたが、公害というものは3年や5年で出るものではございません。5年10年あるいは20年後に出るわけでございます。私たちが反対した理由というのは先祖伝来の美田が失われたら困る、私たち50町歩の大切な圃場整備をした田んぼが失われては困るという大変な危機感から反対をしたわけでございます。温泉そのものに反対をしたわけではございません。ただこの処理について、あるいは住民の納得得られないそういうものについて反対をしたわけでございます。 これから西山開発、あるいはまたリゾート問題が出てくる日も近いと思いますが、行政当局は住民の立場に立って私たちの生活を守る、そういう姿勢を貫いていただきたいと思います。企業は金儲けにやるわけでございます。私たちは何のメリットもございません。企業がやっても固定資産税が下りるでしょう。私たちは何のメリットもございません。憲法で保障された健康で文化的生活を営む権利の保障というのがございますが、私たちが健康でなければだめです。高齢化社会といいますけれども、私たちの周囲を見ていただければ、隣にがんが出たとか、ポリープが多いといかという中で、私たちの毎日飲んでいる水、田んぼに流れる汚水の中にそういう物質が含まれているということでございます。 ですから、先ほど上原議員さんも言われましたが、市の環境課は住民サイドに立って6万人の生活を守るんだという信念に燃えて一生懸命頑張ってもらいたい。今回特に三浦市長さん出まして、かつて環境庁にいて大気汚染問題もやったでしょう。そういう中で見直しをしていただいて、住民が安心して暮らせる佐久市をつくるために一層のご努力をお願いしたいと思います。高齢化社会とはいいますが、若い人がむしばまれては大変でございます。最近がんが多くなっております。私たちの知らないところでがんやポリープが多くなっているわけでございますから、市の職員の皆さんもそういうことを念頭において公害行政のご指導をお願いして私の質問を終わりたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 ○副議長(上原脩一君) 重田君の質問は以上をもって終結いたしました。 これをもって一般質問は終結いたしました。     ----------------------- ○副議長(上原脩一君) 以上をもって本日の日程は終了いたしました。 本会議は6月19日午前10時再開の上、議案質疑を行います。 本日はこれをもって散会といたします。 △散会 午後4時36分地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。    佐久市議会議長  秋山久衛    佐久市議会副議長 上原脩一    佐久市議会議員  依田一治    佐久市議会議員  土屋儀一...